プログラマーが起業に向いている3つの理由

IT関係の市場がどんどん発展している中、将来性のある職業として人気を集めているプログラマーという仕事。企業に勤める他、隙間時間を使って業務に取り組んだり、需要が高く稼ぎやすい職種であったりするため、副業プログラマーとして働くスタイルも注目を集めています。

もともとは副業ではじめたプログラマーの仕事を本業とするため、独立しフリーランスとして、もしくは自分で起業して働きはじめる方もいます。

実は、プログラミングはフリーランスや、自分で起業して働く方におすすめのスキルなのです。中には、はじめから起業することを見据えてプログラミングを学ぶ人もいるほどです。

今回は、プログラマーはなぜ起業に向いているのか、そして成功するプログラマー起業とはどういうものかについてご説明します。

この記事はこんな人におすすめ
  • プログラマーが起業に向いてい理由を知りたい
  • プログラマー出身の起業家が成功する理由を知りた
  • プログラマー起業で成功する人の特徴を知りた

この記事の監修者

Mori Mori フリーランスWebクリエイター

2020年:接客業や一般事務などの異業種から、独学でシステム開発会社へ転職。
2021年:フリーランスWebクリエイターとしてキャリアをスタートする。
2022年:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」では受注件数50件を超え、最高評価を維持している。
SEOライティングにも精通し、数々のエンジニア関連キーワードでSEO1位を獲得。
個人ブログは開設後10ヶ月で、訪問者数年間85,000PV以上を達成。
現在はプログラミングやライティングのみならず、Web制作、デザイン、ディレクションなどマルチなスキルを武器に活動中。

目次

プログラマーが起業に向いている3つの理由

プログラマーになるためには、当然のことながらプログラミングの知識が必要です。プログラマーは起業に向いている職業だとよくいわれますが、プログラマーが皆システムの開発や起業・会社の経営などについても詳しいというわけではありません。

むしろ起業や経営とは距離のある職種のようなイメージを持っている方が多いかもしれません。独立し起業するためには、プログラミングとは違うタイプの知識やスキルが必要です。

一方で、プログラマーという職業が起業に向いていることもまた事実です。「プログラマーは起業に向いている」とされるのはなぜなのか、今回は主な理由を3つご紹介します。

イニシャルコストがほとんどかからない

起業して事業を行う上で、かならずかかるコストが「固定費」です。起業する際に必要になるものをイニシャルコスト、事業を継続していく上でかかるものをランニングコストといいます。

どんな事業であっても、スタートする際には設備投資が必要です。オフィスを用意したり、パソコンやデスクなどの備品、インターネット環境を整えたりと、さまざまな準備をしてようやく事業をはじめることができます。

当然業務がはじまるまでは利益も出ないため、このイニシャルコストは初期投資ということになります。事業を軌道に乗せるためには必要な出費ですが、できれば安く抑えておきたいものです。プログラマーとして起業する場合、このイニシャルコストがほとんどかからないという大きなメリットがあります。

プログラミングをするためのパソコン、インターネット環境を整えるための費用、業務を行うスペースの確保などは必要ですが、これらはそもそもプログラミングの勉強をはじめる時点で整えなければいけないものです。プログラミング学習ができる環境があれば、起業する際のイニシャルコストはほぼゼロというわけです。

はじめから社員を雇う場合には、人件費やその社員が業務を行うための環境も整えなければいけませんが、自分ひとりで起業する場合にはそれらを用意する必要はありません。

自宅でテレワーク・リモートワークを行うのであればオフィスを新たに借りることもなく、自宅ですぐに仕事をはじめられます。こういった理由から、プログラマーとしての起業はイニシャルコストをほとんどかけずに事業をスタートさせられるのです。

Moriさん

起業において初期投資の金額は大事な要素。まず自分ひとりで起業し、軌道に乗ってきたら社員を雇ったり作業スペースを借りるなど、自由度高く状況に合わせた事業拡大もできます。

ランニングコストをほとんどかけずに事業を継続できる

プログラマーとして起業すれば、ランニングコストもほとんどかけずに事業を行うことができます。自分ひとりで起業することが前提ですが、もともと自宅でパソコンを使ってインターネットをしていた人であればそのまま仕事に取り掛かれるため、事業をはじめたことでランニングコストが大幅に増えるということはありません。

オフィスを新たに借りるわけではない場合は、家賃や光熱費もこれまで通りです。起業することによって新しく発生するランニングコストは、ほとんどゼロといって良いでしょう。

Moriさん

プログラミングでひとりで起業する場合、事業の維持に必要なのは「時間」だけ。パソコン1台とインターネット環境さえあれば、場所や時間を問わずに仕事を行えるのがプログラマーという職業の魅力です。

まだまだ市場がブルーオーシャンである

新しく事業をはじめても、他にも競合する事業者が大勢いると、限られた仕事の取り合いになることは避けられません。思うように案件を受注できず、安定して事業を継続できなくなってしまう可能性も十分考えられます。

しかしIT業界において、日本の市場はまだまだブルーオーシャンといって良い状態です。世界的に見ると先進国として知られている日本ですが、IT関係の領域においては相当な後進国であり、諸外国と比べて社会のデジタル化はまだまだ進んでいません。

「それならIT関係の仕事はあまり受けられないだろう」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それはむしろ逆です。現在デジタル化が進んでいないということは、今後IT関係の市場拡大がおおいに期待できるということでもあります。IT業界の市場は、さまざまなビジネスチャンスを発掘できる可能性が高い、大変将来性のあるブルーオーシャンなのです。

またIT関係のビジネスの特徴として、アイディア1つで個人でも大きな利益を生み出すチャンスがあることが挙げられます。他のスタッフを雇わず自分ひとりで起業した小さな会社であっても、国内外で大ヒットするようなサービスをリリースできる可能性は十分にあります。

ブルーオーシャンであるIT市場に参入しチャンスを狙えるという意味でも、プログラマーとして起業をするメリットは大きいでしょう。

Moriさん

IT先進国はアメリカをはじめ、デンマークやシンガポールが挙げられます。また中国やインドも豊富な人口から、今後の急成長が期待されます。一方で日本は遅れを取っている現状ですが、年々着実な市場拡大を見せており、チャンスはあります。

プログラマー出身の起業家が成功する理由

プログラマーという職業、ひいてはプログラミングと切っても切れない関係にあるIT関係の職種は起業に向いているとご紹介しました。

しかしコストや市場の将来性などの他にも、プログラマー出身の起業家が成功しやすい理由があります。それは、プログラマーに必要な論理的思考能力と起業におけるプロセスの相性が良いということです。

論理的思考能力とは何か

論理的思考能力とは「物事について、筋道を立てて考える能力」を指します。「ロジカルシンキング」と呼ばれることも多いです。起業家に限らずビジネスにおいては大変重要な考え方であり、1つのスキルに数えられることがあります。就活では重要なアピールポイントにもなります。

論理的思考がビジネスシーンでなぜ重要視されるのか、その理由をいくつかご紹介します。

Moriさん

論理的思考力は様々な場面で役に立つ、非常に汎用性の高い考え方です。論理的思考、ロジカルシンキングについて言及した書籍もたくさんあり、現代においてどんな方でも身につけておきたいスキルなのは間違いありません。

物事の原因を突き止めるのに役立つ

発生する物事には、すべて理由があります。ビジネスシーンにおいてもそれは同様です。たとえば商品の売り上げが伸びていたり、案件がうまくいかなかったり…ビジネスに関して発生するさまざまな事柄にはかならず原因が存在します。

問題は、事柄と理由の因果関係は簡単に突き止められる単純なものばかりではないということです。いくつもの要因が複雑に絡み合って結果につながっていることや、一見まったく関係ない事柄が実は深く関わっているということもあり得ます。こうした因果関係を読み解くために必要なのが論理的思考です。

何かが起きたときにその原因を考えるのは当然のようにも思えますが、「なぜこのような結果になったのか」と想像できなければそのための努力すらできません。原因・理由を解明し対処していくためには、論理的思考能力が必要不可欠なのです。

情報の精査ができる

インターネットの普及に伴い、さまざまな情報を簡単に調べられるようになった現代社会。便利な反面、正しい情報だけでなくいわゆるフェイクニュースも氾濫している点には注意が必要です。

新聞をはじめ大手のニュースメディアから発信された情報なら安心だと考えている方が多いかもしれません。しかし昨今はフェイクニュースの質が向上しており、著名なメディアであっても時にはフェイクニュースと知らず、情報発信・拡散してしまっていることもあります。

つまり、インターネットを活用して正しい情報を得るためには、そういった虚偽の情報に惑わされないよう、得た情報をしっかり精査しなければいけないのです。

論理的思考能力は、この情報の精査にも役立ちます。「なぜこの結果になるのか」と常に原因・理由を精査する癖がついていれば、フェイクニュースや真偽が怪しい情報に惑わされにくくなるでしょう。

物事の説明がうまくなる

知識や経験が豊富で有用なスキルを持っていることと、自分の知識や経験・スキルについて人にわかりやすく説明できることはイコールではありません。

たとえば、プログラミングに関する知識が浅い人にプロジェクトの内容やシステムの設計について紹介するとき、プログラマーやエンジニア同士でしか通じない専門用語だらけの説明をしてもうまく伝えることはできません。

専門的な知識がない人にとってもわかりやすく、きちんと理解し納得してもらえるよう筋道を立てて説明するためには、やはり論理的思考が欠かせないのです。

説明能力の高さは、プレゼンテーションやコンペ、営業トークをする際に役立ちます。プログラマーの業務にプレゼンテーション能力は特に必要ないようにも感じますが、自分で起業し案件を取ってくるためには必須のスキルです。

論理的思考能力を鍛えられるプログラマーという仕事

論理的思考能力は、ビジネスにおいて重要なスキルの1つですが、プログラマーという仕事はこの論理的思考を身につける上でも有用です。プログラミングは、まさに論理的思考が鍵となる作業です。

プログラマーは、求める結果にたどりつくまでの合理的な道筋を選び、無駄のないよう設計した上で、結果に至るまでのプロセスもすべて明確に組み立てています。

またプログラム上で発生したバグやトラブルにも向き合い、その度に原因となっている部分を修正したり、事前にトラブルを回避できるようなコードを組んだりとさまざまな工夫をします。

このように、トラブルの原因を突き止め取り除く作業は、論理的思考能力を鍛えるにはぴったりです。プログラミングを勉強することで、自然とビジネスシーンには欠かせない論理的思考能力が身につくのです。

この論理的思考能力は、起業家にとっても欠かすことができない大切なスキルです。数々のトラブルに向き合い、解決策を探すための論理的思考能力がプログラミングを通して磨かれるため、プログラマー出身の起業家は自然と論理的思考をもってビジネスに取り組むようになり、事業を軌道に乗せやすくなるのです。

Moriさん

プログラミングは暗中模索そのもので、そのような状況下でトライ&エラーを繰り返す仕事です。そのため自然と様々なことに疑問を抱いて調べるクセが身につくので、結果として論理的思考力の向上につながります。

IT系で起業するならプログラミングを理解しておくべき

「プログラマーとして働くこと」ではなく「IT関係の会社を起業すること」を目標とする場合、実際のところプログラミングの知識が必要なわけではありません。自分は経営に専念して、実務についてはエンジニアを外注したり、専門知識のあるスタッフを雇用したりすれば事業をはじめることは可能です。

しかし、現在の社会において、どのようなビジネスモデルであっても事業とインターネットを完全に切り離すことは難しいでしょう。直接ITとは関係ないように思える内容の事業であっても、マーケティングの面から考えればやはりWebサイトやSNSを活用しなければいけません。‎IT関係の事業をはじめるのならなおさらです。

エンジニアとして働くのならプログラミング知識が必須

IT関係の職業の1つとして、エンジニアがあります。エンジニアは、主にシステムの設計を行う職業です。

システムを実際にコーディングしていくプログラマーとは業務の内容が若干異なりますが、お互いに深く関わる仕事であることは間違いありません。当然プログラミングの知識も必要になってきます。

また、フリーランスのエンジニアとして独立・起業するのであれば、数年の実務経験が必要です。そこで、まずはプログラミングを学び、IT企業に入社したりフリーランスのプログラマーとしてさまざまなプロジェクトに関わったりして実務経験を増やし、その後独立・起業するという流れが基本となります。

つまり、エンジニアとして起業するのであればプログラミング知識は必須といえるのです。

Moriさん

実務未経験でも起業できなくはないです。しかし上司や先輩からコードレビューなど指導をもらったり、業務プロセスそれぞれ特有の課題に気づけたり、実務経験を通じて得るものは非常に大きく、起業の成功率にも大きく影響することは事実です。

Webサービスやアプリ開発会社を経営するにもプログラミング知識が重要

昨今は、企業ではなく一個人がWebサービスやアプリをつくって提供し、大きな利益を上げるケースもしばしば見られます。こういった形で起業する人は当然プログラミングの知識やスキルを持っており、自分でWebサービスやアプリを開発しています。

もちろんどんな内容のサービスを提供したいかというビジョンを提供し、実際の設計・開発についてはプロのエンジニアやプログラマーに依頼するという形でも起業は可能です。

しかし自分にもプログラミングの知識があれば、Webサービスやアプリのひな形、プロトタイプを実際につくることができるはずです。自分の持っているビジョンを齟齬なく共有するには便利な手段であり、投資家へのプレゼンテーションにも役立つでしょう。

開発費用やイニシャルコストの予算に余裕がない中で起業する方ほど、プログラミングの知識が重要になるはずです。

Moriさん

オープンソースのフレームワークなどを駆使すれば、そこまで手間を掛けずとも一般的なアプリケーションは作れます。あるものは便利に活用しつつ、まずは「自分でサービスを作った」という経験と肩書きを用意することです。

プログラマー起業で成功する人の特徴

プログラマーは起業に向いている職業であり、起業家になるにもプログラミングから大きな恩恵を得られるということをご紹介してきました。

しかしプログラマーであれば誰もが起業家として成功できるわけではありません。まずは起業家として成功するプログラマーの特徴を見ていきましょう。

リスクマネジメントができる

新しいことに挑戦するとき、誰しもとんとん拍子に物事が進む順風満帆なイメージを描くものではないでしょうか。前向きなマインドで仕事に取り組むことは大事ですが、ただ楽観的になっているだけではうまくいかない可能性もあります。起業家として成功するためには、事業の抱えているリスクをしっかり意識し、リスクマネジメントにもきちんと取り組む必要があります。

たとえば、自分自身の仕事には問題がなくても、何らかの理由でクライアントから予定通りに報酬が支払われないというようなケースも起こり得ます。このような、自社の努力だけでは解決できないトラブルにも即座に対応しリスクを最小限にするため、事前に策を講じることが大事です。

Moriさん

起業で成功する人は、常に最悪のケースを想定しています。むしろ最初から「どうせうまくいかないだろう」という思いを抱きつつも、まずは不完全な状態でもリリースし、様子見する人もいるくらいです。

案件を獲得するためのスキルがある

起業したからといって、クライアントが仕事を持ってきてくれるわけではありません。事業を継続し利益を得るためには、案件を受注する努力が不可欠です。

そこで必要なのが、営業力や交渉力、マーケティング能力といった、案件・クライアントを獲得するためのスキルです。プログラミングのスキルとは直接関係ない部分ではありますが、起業家としての成功を目指す上では大切なポイントです。

また、マーケティングについて学ぶとより顧客側の目線に立って案件に取り組めるようになり、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになる効果も期待できます。コミュニケーションがうまくいけばさらにクライアントの期待に応えやすくなり、結果として信頼関係の構築や次の案件依頼につながっていきます。

Moriさん

案件を取る際は、相手目線が重要です。「相手にとってのメリット」や、「相手が得られるよりよい未来」を提案できればベスト。あとは他人に公開できる「小さな実績」をコツコツ積み上げることです。

プログラミング技術に頼りすぎない

プログラマーとして起業することを考えている方の中には、技術力やプログラミング知識に自信を持っている人も多いのではないでしょうか。もちろんプログラマーとしてのスキルや技術も重要ではありますが、成功している起業家は自分の技術に頼りきることはありません。

プログラマーとして起業するために、一定以上の技術やスキルを身につけているのは当然のことです。そこだけで勝負するのではなく、実現したいビジョンや理想、会社員ではなく起業家として働く目的をしっかり持ってぶれないよう努力するのが大切です。

Moriさん

起業成功が目的の場合、技術ばかり極めても成功率はなかなか上がりません。技術に逃げるのではなく、マーケティングの勉強やコミュニケーション能力の向上など、起業の成功に直結するプロセスに注力しましょう。

プログラマー起業で失敗する人の特徴

続いて、プログラマー起業家として失敗しやすい人の主な特徴を見ていきましょう。

コミュニケーションが不得意

ひとりで独立・起業すると会社内の人間関係からは解放されるため、人と関わるのが苦手な人は起業家に向いているといえます。しかし実際に起業してみると、案件を獲得するためにクライアントと綿密なコミュニケーションをとる必要があることがわかります。

個人で仕事を続けていくためには、会社がこれまで築いてきた関係を利用することなくクライアントと改めて信頼関係を構築していく必要があります。そのため、コミュニケーションが不得意な方は起業家として成功するには努力が必要になるかもしれません。

Moriさん

一般的にプログラマーは黙々とパソコンと向き合うイメージですが、打ち合わせやヒアリングへの参加も頻繁にあります。まして起業となると円滑な人脈形成は特に重要。コミュニケーション能力は、もはやプログラミングスキル以上に必須です。

自己管理が苦手

自分ひとりで独立・起業すると、業務時間や働く環境など、自由に決められるようになります。自由な働き方ができるのは起業家の大きなメリットですが、一方で自己管理が苦手な人にとってはデメリットにもなるでしょう。

手に余る量の案件を受注してキャパシティーをオーバーしてしまったり、疲れがとれず体調を崩してしまったりと、フリーランスであるにも関わらずまるでブラック企業に勤めているかのような状態に陥ってしまう人も多いのです。

Moriさん

逆に仕事や案件に余裕をもたせすぎても、収入が減るうえヒマを持て余してしまいます。そのため自身の状況や体調、および精神状態に合わせた適度な労働を維持する能力が求められます。

柔軟な対応ができない

クライアントと業務を進めていく中では、こちらが予想していなかった要望やアイデアを提案されることもあるでしょう。プログラマーと、それ以外のプログラミング知識が少ない人では前提となる常識も異なり、時には実現が難しい提案を受けるケースもあります。

システム上クライアントのニーズの実現が難しい場合でも、いったん検討したうえで別のやり方で提案する姿勢が大切です。ただ、どうしても不可能な場合しっかり断ることも必要です。

Moriさん

クライアントはいつでも予想外の提案や発言、質問をするものです。そのため、あらかじめ多種多様なパターンでシミュレーションを繰り返すことが重要。これはやりすぎて困ることはありません。

プログラマーの起業に向いている事業モデル

起業の際には、プログラマーとしての自身のスキルや経験を十分に活かし、なおかつリスクができるだけ少ない事業モデルを検討していかなければいけません。プログラマーの起業に比較的適している事業モデルを3つご紹介します。

Webサービス・システムサービスの受託開発

プログラマーとして起業する場合の基本的な事業モデルとして、Webサービスやシステムサービスの受託開発事業があります。これまでにもIT系の会社に勤めていたプログラマーであれば、Webサービスやシステムサービスの受託開発プロジェクトに参加した経験がある方が多いでしょう。

経験を活かせる分取り組みやすい事業であり、初めて挑戦する業務が少ないのが強みです。

Moriさん

受託開発では「クライアントは何を求めているのか」をしっかり把握することが大切です。クライアントから求められていることに焦点を合わせることでムダを削り、納品までにかける時間を短縮できます。

特定領域に絞り込んだWebサービスやスマートフォン向けアプリの開発事業

特定領域からの需要を見込んだWebサービスやスマートフォン向けアプリの開発は、比較的コストを抑えられる点から、個人で起業したプログラマーにとって魅力的な事業モデルです。

個人のプログラマーが制作したサービスやアプリが人気を博し、後々企業に売却されるようなケースもよく見られます。

Moriさん

現代ではパソコンを持ってない人はいても、スマートフォンを持っていない人はなかなかいません。アイデアや目の付けどころ次第で、作ったサービスが急成長する可能性もあります。

DX事業

DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略称です。事業やビジネスモデルをデジタル化し、デジタル技術を駆使した改革を行うことを指した言葉です。日本社会のデジタル化はまだまだ進んでいないことは先述した通りですが、DXした店舗であってもその成果を挙げられているところはそう多くありません。

DX事業に関するノウハウがない企業も多く、DX事業に手をつけたいと考えていてもなかなかうまくいっていない、そもそも着手すらできていないというところもあります。プログラマー起業家であれば、IT関係の知識や経験は豊富なはずです。この知識・経験をもとに、企業のDX化をサポートするという事業モデルも注目を集めています。

Moriさん

今後DXを導入する企業は拡大していくことが予想され、それに伴いDX関連の案件も増えてきています。中にはフルリモートでDX案件を受注できるプラットフォームも登場し、参入者が少ない今はブルーオーシャンといえます。

起業するにはどのプログラミング言語から勉強するべき?

プログラミング言語にはさまざまな種類があります。その中でも、プログラマーとして起業を目指すのであればぜひ学んでおきたいものをいくつかピックアップしてご紹介します。

Java

汎用性が高く、さまざまな場面で使える言語です。OSや環境構築の変化があっても変わらず使えることが多いため、覚えておいて損はないでしょう。業務システム開発の他、Android向けアプリやWebサイト、ゲームの開発などに使えます。

Moriさん

大企業の金融システムなどにも使われ、安定した需要の高さを誇るJava。「何の言語を学ぼうか迷っているならJavaを選べば間違いない」とまで言われるメジャーな言語です。

PHP

Webサービスやアプリ上で動くもの、具体的にはSNSや広告配信システム、コンテンツを管理するシステムなどを開発する際に使われる言語です。プログラミング言語の中では比較的習得が容易で、プログラミング初心者のうちから利用しやすい言語の1つです。

Moriさん

サーバーサイド言語と言われて、まず名前が上がるのがこちらのPHP。世界でも圧倒的なシェアを誇る「WordPress」もPHPが使われており、今後も安定した需要が見込まれます。

C言語

開発環境においては汎用性が高く、多くの場面で使われます。OSを構築している言語でもあり、CPUやメモリなどコンピューターに関する基礎的な知識の勉強にも役立ちます。

Moriさん

基礎的な知識の習得にも役立つことが、工業系や産業技術系の学校のプログラミング授業にC言語が選ばれている理由です。ソフトウェア開発の現場などでも根強く使用されています。

C#

マイクロソフトが開発した、Windows向けのソフトや Mac OS、iOS、Android向けアプリ、Webアプリの開発に適している言語です。スマートフォン向けアプリやAR、VRなどを利用したゲームをつくる際にも使われます。

Moriさん

Javaと同様、オブジェクト指向を理解するために最適な言語です。Windows向けであることから安定した需要があり、C#の案件や求人も非常に多いため、起業のみならず初心者にも向いている言語です。

Python

こちらも汎用性が高い言語で、シンプルなため勉強しやすく、エラーの発見・修正が簡単であるというメリットもあります。プログラミング初心者のうちから扱いやすい言語の1つです。

Moriさん

Pythonと聞くと「AI」を連想させる方も少なくないと思います。しかしPythonは通常のアプリ開発はもちろん、データ分析などでも重宝します。コードもシンプルで、起業にも向いています。

起業するにはプログラミングスクールに通うべき?

プログラミングを学ぶ方法はさまざまですが、おおまかに分けると「独学で学ぶ」もしくは「プログラミングスクールで学ぶ」の2パターンです。現在はプログラミングに関する書籍も多数販売されている他、独学でプログラミングを学習する人向けの情報がまとめられているWebサイトなどもあり、強い意志さえあれば自力でプログラミングを学ぶことも十分可能な環境が整っています。

プログラミングスクールに通うとなると、当然ながら独学の場合と比べて費用がかかってしまいますが、その分メリットもあります。その中でも特に大きいのが、独学よりも効率的に、最先端の知識を学べるという点です。

プログラマーとしての起業を見据えて学ぶのであれば、できるだけ効率よく知識を身につけていきたいと考えている方も多いでしょう。かならずしもプログラミングスクールに通わなければいけないわけではありませんが、できればプログラミングスクールのカリキュラムに沿って効率的に学習していくことをおすすめします。

Moriさん

独学の一番のネックは「エラーの際に聞く人がいないこと」です。解決に数日~数週間かかることもザラ。その点スクールなら聞けば一瞬で解決、原因もわかります。僕も今から起業目的でプログラミングを学ぶなら、時間軸を考慮してスクールに通います。

プログラマーから成功した4人の起業家

プログラマー出身の起業家として、実際に成功した著名人を簡単にご紹介します。

マーク・ザッカーバーグ

Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグは、映画の題材としても取り上げられるほどの著名人です。12歳からプログラミングを学んでおり、ハーバード大学の学生だった頃にはルームメイトと一緒にいくつものWebサービスを立ち上げていました。その中の1つがFacebookの前身であるFacemash.comで、4時間で停止したサービスであるにも関わらず22,000ものアクセスを集めたといわれています。

ジャック・ドーシー

ジャック・ドーシーはTwitterの創業者として有名な起業家です。13歳の頃にはプログラマーとしての知識があり、システム会社に勤務した後24歳で起業。緊急性の高いサービスを立ち上げたことでリアルタイムの情報のやりとりに目をつけ、Twitter開発につながったとのことです。

ケヴィン・シストロム

Instagramの創業者であるケヴィン・シストロムは、もともとはBurbnという位置情報アプリの開発を行っていました。写真の共有のためにBurbnが利用されていることに着目し、写真共有機能に特化したInstagramを8週間ほどの開発期間で完成させました。

デヴィッド・カープ

デヴィッド・カープはTumblrの創業者です。14歳の時点でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、高校中退後20歳で起業。2週間で開発したTumblrは、後にYahoo!へ11億円で売却されるほどのサービスに成長しました。

まとめ

今回は、プログラマーという職業が起業に向いている理由や起業におけるプログラミング知識の重要性、起業家として成功するためのポイントなどをご紹介しました。

将来起業することを見据えてプログラマーを目指そうとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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Mori Mori フリーランスWebクリエイター

2020年:接客業や一般事務などの異業種から、独学でシステム開発会社へ転職。
2021年:フリーランスWebクリエイターとしてキャリアをスタートする。
2022年:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」では受注件数50件を超え、最高評価を維持している。
SEOライティングにも精通し、数々のエンジニア関連キーワードでSEO1位を獲得。
個人ブログは開設後10ヶ月で、訪問者数年間85,000PV以上を達成。
現在はプログラミングやライティングのみならず、Web制作、デザイン、ディレクションなどマルチなスキルを武器に活動中。

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