何歳まで未経験でもプログラマーになれる?30代、40代でも可能?

これから先も需要が高いことが見込まれ、将来性に期待できることから注目を集めているプログラマーという仕事。

もともとIT業界に関わりのある仕事をしていた人はもちろん、中にはまったく関係ない業種の仕事をしていた人も、未経験の状態からプログラマーとして転職しキャリアチェンジを目指しています。また本業の他、休日や空いている時間を使い、副業としてプログラミングを学ぼうと考えている人も。

プログラマーはさまざまな面から見て魅力の多い職業ですが、プログラミングを習得する必要があり、なりたいと思ったからといってすぐなれるものではありません。

そこで気になるのが、「未経験でもプログラマーになれるのか」ということ。

時間を無駄にしないためにも、プログラマーとして働くことは可能なのかどうかを把握してからプログラミングの勉強に取り掛かりたいものです。今回は未経験者でもプログラマーとして働くことは可能なのか、そして年齢はどれくらい関係するのかについてご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 未経験でも転職可能な理由を知りたい
  • 未経験でプログラマーになれる年齢を知りたい
  • 30代未経験プログラマーに会社が求めていることを知りたい
  • 40代未経験が厳しいと言われる理由を知りたい
  • 40代未経験でもプログラマーになれる方向性を知りたい
目次

未経験でもプログラマーに転職するのは可能です

まず結論から言えば、未経験であってもプログラマーに転職することは十分可能です。詳しい理由は後ほどご紹介しますが、プログラマーとして働くために必要なのは、プログラミングの知識や技術といったスキルのみです。

他のスキルが役立つ場面もあるため、できることは多いに越したことはありません。しかし、プログラミングの基本的な知識とスキルがあれば、プログラマーとして働くことができます

未経験でも転職可能な3つの理由

未経験からでもプログラマーになれる理由は複数ありますが、今回はその中でも主なものを3つ取り上げてご紹介します。プログラマーを目指すべきか悩んでいるという方は、ぜひこれらの事柄も参考にしてみてください。

業界的にプログラマーやエンジニアが不足している現状

スマートフォンやタブレットの普及に後押しされたこともあり、現在多くの人々がインターネットと切り離せない生活を送っています。それに伴いIT関係の市場も拡大していますが、人材の数が追いついておらず、現在業界はプログラマー不足に陥っているのです。

実際に経済産業省が平成28年に発表した調査結果によると、2030年には最大で79万人ものIT関係の人材が不足すると予測されています。プログラマーやエンジニアとして働ける、技術・スキルを持った人材が不足する状況が将来的に続くと予想されるため、現在未経験の人でもプログラマーになるチャンスが増えているのです。

未経験でもプログラミングを勉強しやすい環境が整っている

以前と比べると、プログラミングを勉強しやすい環境が整ってきているのも追い風となっています。

プログラマーとして働くには、プログラミングに関するスキルや知識が必須です。簡単に身につくものではありませんが、昔はプログラミング学習の教材は分厚いテキストなど難解なものが多く、今よりも効率的な学習が難しい環境でした。

現在はインターネットをはじめとしたIT関連の技術が身近になったこともあり、プログラミング学習のための教材が豊富で、中には無料で利用できるものもあります。

情報がまとめられているWebサイトをチェックしたり、プログラミングに関する動画を配信サイトで見たりといったスタイルでプログラミングの知識を得られるようになったのです。

以前と比べて、プログラミングそのものへの取り組みやすさは格段に上がっていると言えます。しっかり勉強しなければいけないことに変わりはありませんが、未経験であっても効率的に勉強できる環境が整っているのは大きなアドバンテージです。

採用要件は幅広く、今までの経験も重視する企業が増えている

プログラマーとして働く上でもっとも重視されるのは当然ながらプログラミングに関連する知識や技術ですが、これまで他の業界で働いてきた人の経験を重視している企業も多数あります。プログラマーとして企業で働いてきた人にはない社会人経験が評価されて、採用してもらえるケースもあるのです。

これまで未経験だったから、という理由でプログラマーになることを諦める必要はありません。プログラミングをしっかり学習すれば、むしろ今までの経験がプラスになることもあるのです。

未経験でプログラマーになれるのは何歳まで?

プログラマーになるために必要な資格等はなく、基本的にプログラミングの知識があれば誰でもなることができます。明確な年齢制限も設けられていませんが、未経験から目指す場合には30代後半くらいまでがタイムリミットの目安とされていることが多いです。

その理由は、プログラマーとして働くのであれば常に最新の知識や技術をインプットし続ける必要があるから。もちろん年齢を重ねても勉強を続けられる人はたくさんいますが、やはり若い人と比べると不利になると考えられているようです。

30代後半以上の年齢となると、完全な未経験からプログラマーを目指すのは難易度が高いと考えて良いでしょう。

30代未経験からプログラマーになれる?

30代の方でも、未経験からプログラマーになることは十分可能です。20代の方と比べれば難易度が高いのは事実ですが、絶対に無理というわけではありません。

30代からプログラマーを目指して成功した方の特徴としては、IT技術に関して興味を持っていること、勉強熱心であること、地頭が良いことなどが挙げられます。勉強してきているとはいえ、即戦力にならない未経験の人が採用されるのは、今後に期待されている側面が大きいからです。

プログラミングがもともと好きで、仕事の時間のみならずプライベートでも継続して勉強していたり、プログラマーとして成功したいという強い意志や行動力があったりする方であれば、将来への期待も込めて企業に採用してもらえるでしょう。

30代未経験プログラマーに会社が求めること

プログラマーとひとくちに言っても、実際にどのようなシステムの開発に携わるかはさまざまです。

たとえばWeb系、アプリケーション系、ゲーム系などの業界では若いプログラマーが多い傾向があります。若手プログラマーの特徴として、企画の発想が若者目線であり、斬新なもの、挑戦的・意欲的なものであることが多いです。

こういったジャンルのプログラマーを目指すのであれば、斬新な発想を持つ若手に負けない気持ちの面での若さや、最新トレンドを常に取り入れられるような柔軟な思考が求められるでしょう。若い人が多いと自然と活気のある雰囲気の職場になるため、そういった雰囲気にも馴染める人の方が良いかもしれません。

また年齢的に見ると、企業は技術者として第一線で働いてもらうよりも、プロジェクトリーダーなどマネジメント側の業務を担当してもらいたいと考えていることも。

管理職としてのスキルや経験、マネジメント能力の他、社内のプログラマーや他部署の社員、社外のクライアントなどの多くの人と問題なくコミュニケーションがとれる能力なども必要になるでしょう。

40代未経験からプログラマーになれる?

プログラマーは、他の業種と比べれば年齢の壁がないといわれていますが、完全に未経験の場合は年齢が枷になることもあります。

40代から未経験でプログラマーを目指すのは厳しいというのが現実です。例外もありますが、プログラマーとして正規雇用を目指すのはあまり現実的ではないでしょう。

逆に、正社員を目指すのでなければプログラマーとして仕事をすることも不可能ではありません。派遣社員やクラウドソーシングなどを使って案件を受注するなど、働き方について柔軟に考えられる方であれば、40代未経験でプログラマーを目指すことも可能でしょう。

40代未経験では厳しいと言われる5つの理由

先ほど、40代未経験からプログラマーを目指すのは難しいとご紹介しました。それでも、プログラミングを学んでプログラマーを目指したいという方も多いでしょう。

そこで、まずは40代未経験からプログラマーになるのは難しいとされている、その具体的な理由についてご紹介します。プログラマーを目指すにあたってはこれらの理由をきちんと把握し、そのデメリットをカバーできるような知識や経験、自分だけの強みを持てるようにしましょう。

求人数が少ない

20代・30代までは未経験でもある程度応募可能な求人がありますが、40代となるとそういった求人の数が少なくなってしまいます。多くの企業は、未経験者を一から育てるのであれば若い人の方が好ましいと考えています。

20代は特に今後の戦力として期待ができますが、30代・40代となると教育しにくく今後活躍してくれるかどうかもわからないため、自然と求人が減ってしまうのです。その結果少ない求人に同世代の人の応募が集中し、競争率が高くなってしまいます。

プログラミングの学習にコストがかかる

プログラマーになるには、当然プログラミングの知識を身につけることが必要です。趣味や遊びではなく、仕事で使えるレベルのプログラミングスキルを効率的に学ぶためにはプログラミングスクールを活用するのがベストですが、そのためには高額のコストがかかります

独学も可能ではありますが、未経験から独学でプログラミングを学ぶのは大変なことです。根気や強い意志がなければ、仕事の合間や休日を使って勉強を継続するのは難しいでしょう。

時間を無駄にせず効率的に学ぶためには、やはりプログラミングスクールに通うのが理想的ですが、高額の費用が必要になるため、それがネックとなって諦める方も多いのです。

体力的に問題がある

年齢を重ねると避けられない問題のひとつに、体力が年々落ちていってしまうことも挙げられます。プログラマーとして働くには、それなりに体力が必要です。

デスクワークなら体力はそれほどいらないだろうと考えている方も多いかもしれませんが、パソコンを使って長時間コーディングを続けるため、目や頭を酷使することはどうしても避けられません。

たとえばシステムが予期しない動作をしたりバグが発生したりすれば、原因を調べ、トラブルが起こった経緯を考えて解決の方法を探らなければいけません。

この流れを納期まで繰り返すとなると、体力・集中力が必要になることが想像できるのではないでしょうか。経験者ならある程度のノウハウがあり作業にも慣れていますが、未経験からはじめた方にとっては高いハードルとなります。

新しい技術をインプットし続ける必要がある

プログラマーが活躍するIT関係の業務においては、IT技術や知識が常に進化しています。プログラマーとして働くのであれば、それらの新しい知識や技術を勉強し続け、自分のスキルを常にアップデートさせながら業務に取り組む必要があります。

プログラミングを一度学べばそれで良いというわけではないのです。勉強だけなら年齢を問わずできると考えている方も多く、実際に挑戦することは何歳になってもできるでしょう。しかし、若い頃と比べて年齢を重ねていくと徐々に新しいことを学ぶ能力や意欲が落ちていくのもまた事実です。

プログラマーとして働くためには、そういった能力や意欲の衰えにも負けずに最新の知識を学ぶ意志の強さや、プログラミングへの興味・関心が必要です。

マネジメントスキルが必要になる

若手プログラマーは確かなプログラミングスキルがあるだけで十分活躍できますが、ある程度年齢を重ねたプログラマーは、プログラミングスキルに加えてマネジメントスキルも求められるようになります。

多くの企業では、30代以降のプログラマーにはプロジェクトのマネジメントを行う管理職にキャリアアップしていってほしいと考えています。したがって、ある程度年齢を重ねたプログラマーを採用する場合、プログラミングに関する知識や技術だけではなく、マネジメントスキルを重視しているケースが多いのです。

プログラマーが関わるシステム開発などのプロジェクトは、マネジメント側にも現場の業務に関する知識や経験が強く求められます。そのため、プログラミングの知識を勉強しただけではマネジメント能力への評価が得られず、なかなか採用してもらえないということもあり得ます。

40代は副業的にフリーランスとして実務経験を増やそう

先ほど、40代から未経験でプログラマーを目指すのは厳しいとご紹介しましたが、これはあくまで会社員として転職することを目指した場合の話です。働き方を問わず、とにかくプログラマーとして働きたいというのであれば仕事は見つけられるでしょう。

また、プログラマーは専門性の高い技術職のため、実務経験が重視されるという側面もあります。未経験でプログラミングの勉強だけをして、倍率が高い正社員の求人に応募するよりも、ある程度実務経験を増やした状態で転職活動をすることをおすすめします

実務経験を増やすにはクラウドソーシングサービスがおすすめ

実務経験を増やすためには、フリーランスのプログラマーとしてさまざまな案件を受注してみるという方法が良いでしょう。報酬の安さを気にして選り好みしなければ、クラウドソーシングサービスなどを通じて簡単な案件を受注することができます。

本業の合間や休日に取れるまとまった時間を使うなどして、さまざまな案件をこなしてみましょう。自分のスキルアップにつながる上、今後転職活動を有利に進めるために必要な実務経験も増やしていくことができます

先述の通り、採用基準にこれまでの社会経験を重視している会社もあります。40代はプログラマーとしての経験は少なくとも、若手と比べれば社会人経験は豊かで、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど、秀でているところも多いでしょう。

40代から未経験でプログラマーを目指すのは難しいことですが、こうした強みがあれば大いにロマンを感じられる、夢のあるチャレンジであるとも言えます。

新卒プログラマーの需要は増えている

現在、新卒プログラマーの需要はどんどん増えてきています。これまでにもご紹介してきた通りIT業界の成長はめざましく、世界的に市場が拡大してきています。

それは日本でも例外ではありませんが、業界の成長に人材の育成が追いついておらず、プログラマーをはじめとしたIT系の人材が特に不足している状況にあります。

2020年からは小学校のカリキュラムにおいてプログラミングが必修化されるなど、日本でもIT関係に強い人材を増やす試みが行われていますが、少子社会である日本においてはやはり労働力が不足している状況が続くことが予想されます。

それだけに年齢や経歴を問わずプログラマー人材の需要が高くなっているわけですが、同時に新卒プログラマーの需要も高い状況が続いています。

未経験の場合、志望動機には何を書けばいい?

未経験からプログラマーを目指すとなると、就職面接では志望動機についてもしっかり聞かれることが多いです。その際に伝えるべきこととしては、「どうしてプログラマーになりたいのか」という点です。

特にこれまでIT業界とは関係ない業界で仕事をしてきた方は、プログラマーとして転職することで大きくキャリアチェンジすることになります。

その選択肢を選んだのはなぜなのか、志望動機が重要になるのです。なぜプログラマーという仕事に興味を持ったのか、どんな点に魅力を感じているのかなど、具体的に伝えられるように準備しましょう。

よくある志望動機の例として、「専門性を身につけたい」というものがありますが、これでは若干具体性に欠けています。「どうして専門性を身につけたいのか」「専門性の高い仕事は他にもたくさんある中でなぜプログラマーを選んだのか」この辺りの理由を具体的に説明できるようにしましょう。

未経験から在宅プログラマーになるにはオンラインスクールがおすすめ

プログラミングを学習するためには、さまざまな方法があります。プログラミング学習を完了するという強い意志がある方は、独学での勉強も選択肢に入るでしょう。

しかし、未経験からプログラマーを目指すのであればプログラミングスクール、中でもオンラインのスクールを利用するのがおすすめです。特に在宅でプログラマーとして働きたい方にとってはメリットが大きいと言えます。

プログラミングのオンラインスクールを利用して学習すると効率的にプログラミングスキルを身につけられる上、カリキュラムを通して開発実績をつくれます

その他にも転職活動を行う際に手厚いサポートが受けられたり、企業側から「このスクール出身の人ならスキルに問題はないだろう」と採用ハードルを下げられたりといったメリットも。

未経験からプログラマーを目指そうと考えている方は、ぜひプログラミングのオンラインスクールの活用を検討してみてください。

まとめ

今回は、未経験でもプログラマーになれるのか、プログラマーとしての転職に年齢はどの程度影響するのかなどをご紹介しました。年齢を重ね、未経験の状態でプログラマーに転職することが難しいのは事実ですが、不可能ではありません。

ちょっとした工夫や考え方の転換で、プログラマーとしての道が開ける可能性は十分にあります。現在未経験で、これからプログラマーを目指すかどうか迷っているという方は、ぜひ今回の記事で紹介したことを参考に考えてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

ユーザーに本当に価値ある情報を届けるplusbox式メディア構築。
「プログラミング副業の教科書」では机上の空論ではなく、プログラミング業界の専門家へのインタビュー、監修をして頂きながら、今からプログラミングで副業をはじめるユーザーのための情報を提供していきます。

目次
閉じる