プログラマーとは何か?仕事内容、働き方から将来性を解説

今後の市場発展に期待が高まるIT業界において、需要が高いと注目を集めているプログラマーという職業。将来を見据えてプログラマーとして働けるよう、プログラミングを学んでおきたいと考えている人が増えています。

しかし、これまでIT関連と異なる業種の仕事をしてきた方にとっては、プログラマーとはどんな仕事なのか、その内容や働き方などよくわからない点が多いかもしれません。

今回は、プログラマーの仕事内容やよくある働き方、そして本当に将来性があるのかどうかなど、基本的な知識についてご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • プログラマーの具体的な仕事内容を知りたい
  • プログラマーの3つの雇用形態を知りたい
  • プログラマーに将来性はあるか知りたい
  • プログラマーとSE(システムエンジニア)との違いを知りたい
  • プログラマーに必要なスキルを知りたい
目次

プログラマーとは何か

そもそもプログラマーとはどんな職業なのでしょうか。簡単に説明すると、「コンピューターを動かすための特殊な言語を用いて、システムやソフトウェアなどをつくる仕事」です。

コンピューターを動かすためには、こちらの要求をコンピューターにも理解できるような形で伝えなければいけません。そのために用いられる特殊な言語は「プログラミング言語」と呼ばれるものです。プログラミング言語にはたくさんの種類があり、用途に応じて使い分けられています。

そして、この言語を使ってWebサービスやシステム、ソフトウェアなどをつくることを「プログラミング」といい、この業務を行う人のことを「プログラマー」と呼びます。

便利な生活を支えるプログラマーは今後も需要が高い

システムやソフトウェアと聞いても、具体的なイメージが湧かない方が多いかもしれませんが、プログラマーがつくったWebサービスやシステム、ソフトウェアは日常の中のさまざまなシーンで活用されています。たとえば、物流や金融を管理するための企業向けのシステムも、プログラミングによってつくられたものです。

より身近なところで考えると、日頃使っているパソコンやスマートフォンでWebサイトを閲覧したり、動画の視聴やゲームを楽しんだりできるのも、そのためのシステムをプログラマーが開発してくれたおかげです。スマートフォンにさまざまなアプリをインストールして使用している方は多いと思いますが、これらのアプリもプログラミングされたことで正常に作動しています。

現代社会を支える数々のシステムは、一般的にまずシステムエンジニアが設計して仕様書を用意し、その設計に基づいてプログラマーがプログラムを構築していくという形でつくられています。プログラマーは、今の便利な生活を支える重要な仕事の1つといえます。

プログラマーの仕事内容

続いて、プログラマーの具体的な仕事内容についても見ていきましょう。先述した通り、プログラマーの主な業務内容は、システムエンジニアが設計したシステムの仕様書に基づいてプログラミングを行うことです。システムエンジニアはシステム全体を見て設計するという監督のような立場で業務を行いますが、プログラマーはより実践的な箇所を担当するというイメージです。

コンピューターが正しく動く命令文を作成する

そもそもプログラミングは何かというと、コンピューターにこちらの命令を伝えるためのものです。たとえば「ここをクリックするとこのページが表示される」という状態になるようコンピューターに命令するために、コンピューターに理解できる言語で伝えなければいけません。そういった言語で命令文を書く作業のことをプログラミングと呼ぶのです。

プログラミングにおいて重要になるのは、コンピューターが正しく命令を理解できるよう、できるだけ簡潔でわかりやすいコードを書くことです。同じ動作を実行させるものであれば、コードはどんな書き方でも良いのですが、誤作動を防いだり後々メンテナンスしやすくしたりするためには、わかりやすくシンプルなコードでプログラミングをする必要があります。

わかりやすく使いやすいコードを書けるというのが、プログラマーに求められる大切なスキルの1つです。またプログラミングに使われる言語は無数にあり、必要に応じて各種の言語知識を身につけていくことも求められます。

バグを発見し修正する

また、システムにおけるバグを発見し修正していくことも、プログラマーの重要な仕事です。システムエンジニアが用意した仕様書に応じてプログラムを組んでも、何かしらの不具合があり、システムが期待した通りに作動しないケースがあります。

その場合にはシステムエンジニアと密に連携をとり、不具合はどこで発生しているのか、原因を調べて修正していかなければいけません。納品前にテストを繰り返してバグを探し、修正して、完璧な状態でクライアントに成果物を渡せるようにします。

プログラマーの働き方

プログラマーの働き方には、企業へ就職して会社員としてプログラミング業務を担当する他にもいくつかのスタイルがあります。今回は会社員、フリーランス、そしてアルバイトの3つのスタイルと、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

会社員

プログラマーとして働く人の中で、いちばん多いのが企業に勤めて会社員として働くケースです。会社員としての働き方は大きく2つに分かれていて、1つが自社でシステムなどの開発業務に取り組む場合、もう1つがクライアントである他社に常駐してプロジェクトに参加するという場合です。どちらにしても、技術者としてプログラミングにしっかり携わります。

中には新人の教育に力を入れている企業もあります。未経験のまま入社し、実際に勤務する中でプログラミングの知識や経験、スキルを習得していける会社もあるようです。

メリット

会社員として働くメリットは、安定して長期間プログラマーとして働けること、キャリアを順調に積み上げていければ社内での昇進や給与アップにも期待できることなどがあります。堅実に仕事をしたいという方に向いているといえるでしょう。

デメリット

デメリットとしては、経験豊富なベテランになるにつれて、自身が望んでいないのに責任ある立場へ置かれたり、転勤を命じられたりする可能性があることなどが考えられます。

契約社員として働くスタイルも

ここまでは会社員として働くスタイルについてご紹介してきましたが、未経験のプログラマーであれば契約社員として働くスタイルも一般的です。大まかな仕事内容は正社員と変わりませんが、はじめはごく簡単な仕事から任されることになるでしょう。

正社員にはない契約社員のメリットとしては、未経験であっても採用されやすいこと、マネージャーやプロデューサーなど責任ある立場を任されることが少ないためプログラミング業務に専念できることなどが挙げられます。

一方で正社員よりも安定感がないこと、長いスパンで社内でのキャリアを形成していくのが難しいことはデメリットといえます。

フリーランス

会社勤めをすることなく、個人で直接クライアントと契約して仕事をするスタイルのプログラマーもたくさんいます。時間や場所の制約がなく好きなライフスタイルをキープしたまま働けるため、会社勤めが苦手な方にはおすすめです。自己管理がしっかりできる人、スケジュールやタスク管理をきちんと行える人であればフリーランスでも問題なく働けるでしょう。

メリット

自分である程度仕事を選べるため、会社員のように望まない仕事を押し付けられてしまうこともほとんどありません。年功序列のような制度ももちろんなく、実力が伴っていれば年齢を問わず高収入を得られる面でもメリットが大きいです。

デメリット

一方で、案件を獲得できなければ収入が下がってしまう分、経済的な安定はなかなか難しいというデメリットもあります。確定申告をはじめとした事務作業も自分でこなさなければならず、年金や保険料などの支払いも必要になります。

アルバイト

さまざまな業種でアルバイトが募集されていますが、プログラマーもその中の1つです。アルバイトであれば未経験者でも働けることが多いため、プログラミング経験を積むための第一歩としてもおすすめです。

メリット

働く日数や時間が少なくて済むため、学生の方はもちろん、本業とは別に副業としてプログラミングを仕事にしたいと考えている方にも向いています。他のアルバイトと同様、がんばっていれば正社員登用の打診がなされることもあるため、勤めてみたい会社でアルバイトが募集されていたら応募してみるのも良いでしょう。

デメリット

デメリットとしては、ごく簡単な業務しか任せられないことが挙げられます。アルバイトの条件や、どんなスキルを持っているのかにもよりますが、基本的には大幅なスキルアップにつながるような業務はできないと考えておきましょう。また時給もそれほど高いわけではなく、1,500円から2,000円ほどが相場となっています。

プログラマーに将来性はある?

これからプログラマーを目指そうとしている方にとって、気になるのはやはりプログラマーという職業の将来性でしょう。どのようなスタイルで働くにせよ、プログラマーの需要が将来的にも安定していなければプログラミングを身につける意味がありません。

そこでここからは、プログラマーという仕事の将来性に期待が持てる4つの理由を解説します。

どんな業界でもIT技術が使われている

現代社会は、IT技術やコンピューターと関わりのない業界はほとんどないといえる状況です。飲食業界など、一見IT関連の技術とは関係ないように感じる市場も多いですが、どこかしらでIT技術の恩恵を受けているケースがほとんどです。

つまり今後もさまざまな分野でIT技術が必要となるのは明らかで、プログラマーの需要もそれに合わせてどんどん高まっていくことが予想できます。

IT技術の進化は止まらない

IT技術は日進月歩で革新が進んでいることも重要なポイントです。従来の技術に加えて、AIやIoT、ブロックチェーン、NFTをはじめとした数々の新しいテクノロジーはどれも注目を集めており、今後の期待も高まっています。

プログラミング技術を持っている人への求人は、さらに増加していくことが予想されます。

特化したキャリア形成が生まれる分野は強い

その中で、プログラマーとしてのキャリア形成についても新しい動きが見られるようになってきています。

これまでは、プログラマーのキャリアステップといえばシステムエンジニアを経てプロジェクトリーダー、そしてゆくゆくはプロジェクトマネージャーの立場になるというような形で、技術者からマネジメント側に移り、管理職として業務を行うスタイルが一般的でした。

こういった昇進の仕方は今も基本形ではありますが、現在はさまざまな業界・企業でIT関連の知識・スキルに精通している人材が求められていることもあり、プログラマー・エンジニアとしてのスキルをひたすら磨いていくスタイルもキャリア形成の1つとなりました。マネジメント業務にはあまり携わらず、とにかく専門性の高い技術者としての道を極めるというものです。

海外での活躍も視野に入れられる

また、国内だけではなく海外へ視野を広げた働き方も選択肢の1つとなっています。プログラミング言語は全世界共通であるため、しっかりスキルが身についていれば国を問わず業務を行うことができます。プログラミングを学ぶことで、働き方によっては海外移住の展望も開けるというわけです。

現代社会においては、インターネット環境さえあれば自宅で業務を完結させることが可能なため、日本から出ることなく海外クライアントからの案件を受注することもできるでしょう。海外ではプログラマーは高収入が期待できる仕事の1つでもあり、場合によっては年収1,000万円を超える収入を得る人がいるほどです。

基本的な英語力などは必要になりますが、プログラミング技術さえあれば海外のクライアントと対等に仕事ができ、高い収入を目指せるというのはプログラマーならではの魅力です。

プログラマーの種類

ひとくちにプログラマーといっても、実際にこなす業務はさまざまです。ここでは主に担当するプログラムに応じて、プログラマーをいくつかの種類に分けてみました。それぞれの具体的な業務内容についてご紹介します。

Web系

ショッピングサイトを含むWebサイトやSNS、Webアプリなどのプログラミングを主に行うプログラマーを「Webプログラマー」といいます。

Webプログラマーは、担当する業務別に3種類に分かれています。Webを閲覧したとき、ユーザーの目に直接ふれる部分を担当する「フロントエンド」、サーバーをはじめユーザーの目には直接ふれることがない部分を担当する「バックエンド」、システム開発に関わる業務全般を担当する「フルスタック」の3種類です。

特に幅広い知識や技術が求められるのは、フルスタックのプログラマーです。フルスタックの業務はフロントエンド・バックエンド双方に関わるため、それぞれの知識と技術が必要になるのです。とはいえ、フロントエンド・バックエンドも密接な関係にあるため、どちらにせよ自身が担当する分野以外の知識も必要になってきます。

Webプログラマーに必要なプログラミング言語としては、PHP、Ruby、Perl、Java、そしてJavaScriptなどがあります。またフロントエンド業務ではユーザーが見る画面を制作するため、HTMLやCSSなど、厳密にはプログラミング言語ではないものの知識も必要になります。

ゲーム系

プログラミング言語を使って、ゲームの開発を行うプログラマーを「ゲーム系プログラマー」といいます。ゲームといってもその内容は大変幅広いものです。主に、家庭用ゲーム機でプレイするコンシューマーゲーム、スマートフォン向けゲームアプリ、パソコンでプレイするオンラインゲームなどです。最近はVR技術を活用したものなど、さまざまなゲームの制作が行われています。

ゲームの制作においては、クリエイターやデザイナーとのコミュニケーションが大きな鍵となります。綿密にやりとりをしながら、キャラクターの動きやBGM・効果音、場面の転換など、世界観やイメージを具現化するためのプログラミングが必要です。キャラクターの動きをより自然かつなめらかにするためには、プログラミング技術のみならず、数学や物理学などの知識が求められることもあります。

主に使用される言語には、Unity、C++、C#、JavaScript、Swift、Ruby、Objective-C、HTML5などが挙げられます。プラットフォームの種類、開発するゲームによって使われる言語が決まります。ゲームごとに必要なプログラミング言語は違うため、ゲーム系プログラマーを目指すのであればどんなゲームをつくりたいかを明確にしておくと、必要なプログラミング言語を効率よく学ぶことができるはずです。

業務システム系

経理システムや基幹システム、在庫管理システム、ECサイトの開発など、業務上必要なシステムの開発に携わるプログラマーを「業務システム系プログラマー」といいます。パッケージ製品や、その企業の専用システムを構築することもあります。

新規のシステム開発をはじめ、現在使用しているシステムの保守開発、メンテナンスが主な業務になることも。新規でシステムを開発する業務と比べると、拘束時間が比較的少ないというメリットがあります。

使用される言語は、主にJava、VB、C#、JavaScriptなどです。

パッケージアプリケーション系

パソコンやスマートフォンでは多くのアプリケーションが使用されますが、それらのアプリケーションを専門に制作しているプログラマーを「パッケージアプリケーション系プログラマー」といいます。アプリケーションは、以下の4種類に分けられます。

ネイティブアプリ

パソコンやスマートフォンにインストールして使う、一般的な形のアプリケーションです。

Webアプリ

インターネットを閲覧するための各種ブラウザ上で使用されるアプリケーションです。

ハイブリッドアプリ

ネイティブアプリとWebアプリ、双方の長所を取り入れたものをハイブリッドアプリと呼びます。

業務系アプリ

主に企業で、売上管理や交通費計算などの作業に使われるアプリケーションです。

アプリケーション系プログラマーは幅広い知識が求められる

アプリケーションはさまざまなシーンで使われるツールのため、その制作に携わるプログラマーには、基本的なプログラミングスキルだけではなく、各種ソフトウェア・ハードウェア、ネットワーク、データベース関係など、幅広い知識が求められます。

使われるプログラミング言語も多種多様ですが、主なものとしてはJava、C、C#、Ruby、PHP、Swift、Kotlinなどがあります。使用するデバイスによって用いる言語は変わるため、どのプログラミング言語を学ぶか迷っているときは十分注意して選びましょう。

昨今はパソコン・スマートフォン・タブレットなど、さまざまな種類のデバイスで同じように使える「ユニバーサルアプリ」の需要も高く、複数のプログラミング言語が必要になる場面が多いです。このプログラマーは、常に最新のプログラミング言語をチェックする姿勢が必要です。

オープン・オンラインシステム系

オープン系のシステムとは、ネットワーク上にあるすべてのコンピューターからアクセスできるものを指します。このオープン系のシステムを専門に制作しているのがオープン・オンラインシステム系のプログラマーです。

複数のコンピューターを接続して構築する「クライアント・サーバーシステム」の開発に関わる種類のプログラマーで、たとえば病院のデータベースや電子カルテの他、複数店舗を抱える企業の顧客情報がまとまったデータベースなどのシステムを開発しています。

使用されるプログラミング言語はJava、C#、C+、PHP、Ruby、Python、JavaScript、VB.NETなどです。

設備制御系

エアコンやテレビなどの家電、工業用のロボット、自動車など、さまざまな工業製品の中に組み込まれている「制御系」のシステム開発に携わるプログラマーもいます。

まずは製品ハードウェアの仕様が決定し、その後システムエンジニアが各センサーからの信号をどのように処理していくかを決めて仕様書にまとめます。その仕様書に従ってプログラマーがコーディングし、システムを制作します。

設備制御系のプログラミングでは、C、Java、アセンブラ言語などが用いられます。

汎用系

メインフレームと呼ばれる大型コンピューターを使い、目的に従って情報処理作業を行うための「汎用系システム」を開発するプログラマーを「汎用系プログラマー」「汎用系システムプログラマー」と呼びます。汎用系システムにおいては、大量のデータを適切かつ安全に処理する必要があります。

そのため、先ほどご紹介したオープン系のシステムとは反対に、他のコンピューターとは互換性がないクローズドな設定のシステムを構築していくことになります。汎用系システムは、主に大企業や公的機関など、機密情報を取り扱う組織で使用されることが多いです。たとえば金融機関のバンキングシステム、保険会社の顧客データベースシステムなどがこれにあたります。

必要になるプログラム言語は、COBOLを中心としてJava、FORTRAN、RPG、PL/SQL、Cなどが挙げられます。

組み込み系

組み込み系プログラマーが開発するのは、各種電化製品や自動車をはじめとした電子機器の制御のため組み込まれているプログラムです。

たとえばエアコンやテレビなどの家電の遠隔操作や、自動車の自動運転機能などに活用されています。近年はIoTが広く普及しはじめており、今後も急速にニーズが高まっていくことが予想されるプログラマーです。

使われるプログラミング言語はC、C++、C#、Javaなどが中心です。バリエーションは比較的少なめですが、習得難易度が高い言語が多いのも特徴です。

通信系

通信関係の製品やプログラムの開発・制作を主に行うプログラマーもいます。組み込み系のプログラマーと一部業務内容が重なる部分がありますが、通信系のプログラマーはネットワークに関係した開発に深く携わっています。

たとえばWi-Fiのルーターやモデムをはじめとしたネットワーク関連機器や、テレビ会議・IP電話を使用する通話システムの開発などが主な業務です。

業務上必要になるプログラミング言語はJavaやC、C++などが中心で、他のプログラマーと比べると若干少なめです。

プログラマーとSE(システムエンジニア)との違いは?

同じIT業界に関わる仕事であるプログラマーとシステムエンジニアですが、実際に行う業務の内容は大きく異なります。システムエンジニアはクライアントの要望を聞き、その内容に応じたシステムを考案・設計するのが主な業務です。プロジェクトやシステム全体について考える仕事といえます。

一方プログラマーは、システムエンジニアが考案した設計に応じてプログラムを制作していくのが主な仕事です。実際にコードを書きプログラミングを行うのは、プログラマーの担当というわけです。システムエンジニアとプログラマーに共通することが多い業務としては、システムのバグや不具合の発見・修正があります。

システムの意図しない動作がないか繰り返しチェックし、修正する業務については、システムエンジニアとプログラマーが協力してあたります。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーに必要なスキルとして、プログラミング言語の知識は外せません。プログラミング言語にはたくさんの種類があるため、そのすべてを身につける必要はないでしょう。

しかし、自分が担当したいと考えているシステムの開発に使われる言語や汎用性が高い言語については勉強しておくとベターです。その他のスキルとしては、論理的思考ができることが大きなポイントとなります。

またIT関連の技術や情報は日々アップデートされていくため、それらに対してしっかりアンテナを張っておくことも大切です。ただ、このようなスキルは仕事をしていく上で意識して補い、身につけていくことも十分可能です。

プログラマーとして働いていく上では、コツコツと地道に努力していける能力がいちばん重要といえるかもしれません。

プログラマーの年収

プログラマーの年収については、雇用形態・働き方の違いによって差があるため一概に金額を提示するのは難しいです。正社員としての勤務を前提とすると、プログラマーの平均年収はおよそ450万円となっています。

以下の記事でより詳しく取り上げているため、あわせてチェックしてみてください。

プログラマーにおすすめの資格

プログラマーは資格がなくてもはじめられる職業の1つです。そのため、かならず取得しなければいけない資格というものはありません。プログラマーとして働く場合、資格はあくまで自分のスキルを証明するものです。

就職や案件受注の後押しとなる可能性が高いスキルとしては、「情報処理技術者試験」が挙げられます。プログラマーに必要な基本の知識に関する試験であり、認知度も高いため企業からの評価につながります。

その他、PHPやRuby、C言語など、プログラミング言語ごとの技術者認定試験も役に立つ資格です。ニーズが高いプログラミング言語の技術者認定試験を保持していれば、就職活動などに有利に働くことが期待できます。

プログラマーにおすすめの資格については、以下の記事で詳細に取り上げています。ぜひチェックしてみてください。

未経験でもプログラマーになれる?

IT業界の市場拡大に対する期待から、未経験でもプログラマーを目指したいと考える人が増えています。プログラマーは専門性の高い職業のため、未経験からでは難しいのではないかと感じる方が多いかもしれません。

実際に、プログラミングの勉強や実務経験を増やすなど大変なことも多いですが、未経験からでもプログラマーとして働くことは十分可能です。

未経験からプログラマーを目指したいと考えている方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

プログラマーは起業に向いている

プログラマーは稼げる職業であることや、本業の合間に行う副業としても注目されている職業です。また、将来的に起業を考えている方にもおすすめの職業だといわれています。実際に、プログラマーはさまざまな側面から起業に向いている職種の1つです。

自分ひとりで独立・起業するのであれば初期費用やランニングコストはほとんどかからず、今後も高い需要が見込める仕事のため、事業を継続しやすいというメリットもあります。

プログラマーとして起業を考えている方は、こちらの記事もあわせて目を通してみてください。

プログラマーになるには

先述した通り、プログラマーになるために資格や学歴などは必要ありません。資格がなくても、大学を出ていなくても、プログラミングに関する基本的な知識やスキルさえあれば働ける職業です。

新卒で就職活動を行う方はもちろん、業界外への転職を考えている方にもおすすめです。ただ、プログラミングを身につけるのはそう簡単なことではありません。プログラマーとして働く限り勉強は続きますが、継続していくためには覚悟や強い意志が必要です。

プログラマーとして働くことを考えている方は、以下のページもチェックしてみてください。

プログラマーは正直きつい?

プログラマーとして働くのは「きつい」としばしばいわれます。実際のところ、他の業種と比べて大変な点があるのは事実です。

企業によって異なりますが、全体的に残業が多かったり、トラブルの際には緊急対応が求められたり、常に知識をアップデートし続けなければいけなかったりといった傾向が強い業界です。

プログラマーとして働くことの実態をより詳しく知りたい方は、あわせて以下の記事も参考にしてみてください。

プログラマーのやりがいと厳しさ

メリットは多いものの、比較的きつい仕事という側面もあるプログラマーですが、一方でやりがいのある仕事ともいえます。プログラマーはさまざまなシステムに携わりますが、そのどれもが多くの人に役立つものです。自分が社会に貢献できている、人の役に立てていると強く実感できる点はプログラマーの大きな魅力でしょう。

需要が高まっている職業であることから、キャリアアップのしやすさ、報酬面の充実など、仕事をする上での満足度が高いのもプログラマーならではのメリットです。

そしてやりがいがある反面、相応の厳しさもあります。特に、納期に追われる緊張感やクライアントの期待に応えられているかどうかというプレッシャーを感じる場面は大変多いです。プログラマーが携わる業務はプロジェクトの一部分で、他にも多くの人が関わっているものです。

その分プレッシャーも大きいため、プログラミングが好きな方、明確な目標を持って働いている方以外はストレスを感じてしまうかもしれません。

まとめ

今回は、プログラマーという仕事の内容や実態についてご紹介しました。プログラマーとは何か、具体的によくわかっていないという方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

ユーザーに本当に価値ある情報を届けるplusbox式メディア構築。
「プログラミング副業の教科書」では机上の空論ではなく、プログラミング業界の専門家へのインタビュー、監修をして頂きながら、今からプログラミングで副業をはじめるユーザーのための情報を提供していきます。

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