プログラミング副業は稼げない?収入の実態とおすすめの3つの理由

週末など空いている時間を使って行う副業のひとつとして知られているプログラミング。しかし経験があるならともかく、未経験からはじめるとなると不安を感じる方も多いかもしれません。

副業であるとはいえ、やはりどれだけ稼げるかという点も気になるところです。今回の記事では、プログラミングは稼げる副業になるのかどうか、具体的な収入や副業としておすすめする理由をご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • なぜ副業プログラマーが増えているのか知りたい
  • 収入の実態を知りたい
  • プログラミング副業のメリット・デメリットを知りたい
目次

土日・休日だけ副業プログラマーが増えている!?

本業の収入では満足できず、週末など仕事が休みの日を利用して個別で案件を受け、副業としてプログラミングを行う人が増えています。新型コロナウイルス感染症の流行もあり、本業の収入だけでは将来が不安だと感じている人が増えてきているのかもしれません。

プログラマーは、基本的にリモートで仕事ができる点も安心感が高く人気を集めているようです。実際にIT系の業界では、副業の経験がある人が多数。

普段はエンジニアやプログラマーとして働き、なおかつ個人でもプログラミングなどの仕事を行っていた経験がある人の割合は、業界全体の40%に及びます。現在は本業に専念している人の中にも、かつては副業もしていた人が多いのです。

もともと本業としてプログラマーやエンジニアをしている人はもちろん、最近では他の業種を本業としながらプログラミングを一から学んで副業に活かす人も増えています。 平日は本業、週末は副業でプログラマーの仕事をしている人が多くなってきているのです。

「稼げない」「やめとけ」「無理」と聞くけど現実的に難しい?

本業が休みの日などの隙間時間を使いリモートで働けることから、副業として人気を集めているプログラミング。しかし、「プログラミングは稼げない」「やめておいた方がいい」というネガティブな声があるのも事実です。

一方で、プログラミングのような専門性の高い仕事は需要が多く、しっかり稼ぐことができるという意見もあります。そこで今回は、副業としてのプログラミングは稼げる職業なのか、現実的な側面から見ていきましょう。

プログラミング副業が未経験では難しいと言われる2つの理由

副業として行うプログラミングについて、「稼げない」「やめておいた方がいい」という意見もしばしば見かけます。その多くは、未経験からプログラミングを勉強して副業プログラマーを目指している人に向けられたもの。

プログラマーという仕事の需要は高い水準を保っていますが、未経験でプログラミングの勉強をしてきたような実績のない初心者にとっては、一般的には副業として稼ぐのは難しいと言われることが多いです。

理由①プログラミング言語の習得が難しい

主な理由としては、まずプログラミング言語の習得をはじめとした勉強が難しいということ。プログラミング言語にはいくつかの種類があり、その中には比較的簡単で習得しやすいものもあります。

しかし、副業であっても仕事としてプログラマーを目指す場合には、C++やRなど、難易度が高く習得が難しい言語についても勉強しなければいけません。

学生ならまだしも、すでに社会人として働いているのであれば本業の合間にプログラミングを学ぶ必要があります。仕事をしながら副業で稼げるほどのレベルまで知識や経験を身につけるのは、大変なことなのです。

自力でプログラミングを学ぶには、書籍を参考にする他、オンラインで利用できるプログラミング学習サービスなどを活用することになります。しかしこういったサービスを活用するとしても、やはり一定以上の収入を得られる程度のプログラミング技術をすべて独学で勉強するのは簡単なことではありません。

理由②実務経験が必要

さらに、プログラミングを副業として一定以上の収入を得るためには、知識や技術の他に実務経験が必要です。

未経験からプログラミングを勉強してある程度の知識や技術を身につけたとしても、本業がIT関係の仕事ではない場合、実務経験はゼロということになります。

実務経験がないとプログラミングで稼ぐのは難しいため、未経験の人はプログラミングを副業にするのはやめた方がいいという意見も多いのです。

そこそこ難しいから稼げる副業というのが実態

「未経験でプログラミングに挑戦する場合は稼ぐのが難しい」といわれる理由についてご紹介しましたが、そもそもプログラマーという職業自体は稼げる副業になり得るのでしょうか?

ここからは、未経験かどうかという点は一旦置いておいて、プログラマーは稼げる副業なのかを見ていきましょう。

結論からいえば、プログラミングに関して知識や経験、求められるスキルを持っていることを前提にした場合、副業としては稼ぎやすい職業のひとつです。

副業プログラマーの稼働報酬調査の結果によれば、全体の70%以上が時給4,000円以上も稼げていることがわかっています。

案件によってコストパフォーマンスの良さは違いますが、いちばん多いのは1時間あたり4,000円から5,000円ほど稼げている人です。中には時給が6,000円を超える人も。プログラマーは、上手な働き方ができれば効率よく稼げる副業といえます。

ではなぜ稼げるのかといえば、それはプログラミングが専門性の高い仕事であり、業務内容が難しいことが関係しています。専門性の高い仕事であるため、企業からすると案件を依頼できるプログラマーは貴重な存在です。

当然ながら信頼できるプログラマーに案件が集中するため、副業プログラマーの需要は常に一定以上を保っています。知識や経験、スキルがきちんとある人材だと判断されれば十分な依頼を確保できるでしょう。

プログラミング副業のメリット・デメリット

続いては、プログラミングを副業とするメリット・デメリットについてそれぞれチェックしていきましょう。

メリット

プログラマーとして副業を行うメリットのひとつが、プログラミングの知識やスキルが身につき、その知識を本業にも活かせるということです。

本業がプログラマーやエンジニアなどIT関係の職種であれば、当然副業として受けた案件によって得た経験やスキルは本業にも還元されるでしょう。

他のプログラマーやエンジニアと一緒に業務にあたる場合は新たな人脈にもつながり、さらに知識を得られる情報交換の場にもなるかもしれません。

一方で、本業はIT系業界にまったく関係ないけれど副業プログラマーを目指しているという人もいます。あくまで副業のためにプログラミングを勉強しようと考えている人が多いかもしれません。

しかし、一見本業とは関係ないように思えても、意外なところでプログラミングに関する知識を活かせることがあるのです。たとえ簡単なものであっても、プログラミングができることによって本業の業務の効率化が実現するケースはしばしば見られます。

プログラミングの知識そのものを活用する機会がない場合でも、プログラミングを学んだことにより身についた論理的思考はさまざまな場面で役に立つはずです。業務の効率化、再構築など、直接関係のある仕事ではなくてもプログラミング学習による本業へのリターンは大きいでしょう。

副業プログラマーとして働くことで収入が増えるだけでなく、さまざまな面でのスキルアップも期待できるのです。

デメリット

副業プログラマーとして働くデメリットとしては、成果報酬型の案件がほとんどであることが挙げられます。決まった時間働けば報酬が得られる時給制の副業とは異なり、納品までどれほど時間がかかろうと得られる報酬は一定です。

仕事をすればするだけ収入を上げられるという意味ではメリットに思えるかもしれませんが、案件の内容によってはかかる時間と報酬とが釣り合っていないように思えるものもあります。

副業プログラマーは本業の合間に働くため、案件を多く受注したことで休息する時間が取れずに体を壊してしまったり、本業の方に支障が出たりといったリスクがある点はデメリットといえるでしょう。

本業との兼ね合いも考えながら、計画的に依頼を受ける必要があります。

プログラミング未経験でも副業できるレベルになれる?

未経験から独学では厳しいのが現実

プログラマーとして働いた経験はなく、これからプログラミングを学びたいと考えている場合、プログラミングを副業にするのはやはり難しい部分もあります。

プログラミングについてしっかり学んで知識を身につけたとしても、未経験の場合は実務経験がゼロです。プログラマーとして働いた経験がない人に、案件を任せたいという企業は多くないでしょう

その分経験のあるプログラマーの需要が高く、プログラミングを副業にするメリットも大きくなりますが、未経験からスタートする人にとってはハードな業界であることは間違いありません。

そもそも、プログラミング言語をはじめとした知識・スキルを身につけるのは大変なことです。最近ではオンラインでプログラミング学習ができるサービスなども提供されていますが、やはり独学での勉強は難しいでしょう。

現場で経験を積むのが理想だが…

しかし、未経験からプログラミングを副業にすることは不可能ではありません。難しいのは否めませんが、地道に努力すれば副業プログラマーになることは十分可能です。

プログラマーとしての経験を積むためには、まずはアルバイトとして現場で働くなどの方法をおすすめします。効率的に稼げる副業だから、という理由でプログラミングを学んだ場合には不満に感じるかもしれませんが、未経験の状態ではじめから条件のよい案件を受注しようとしても上手くいきません。

アルバイトとして働く場合、ひとつひとつの案件の期間が短く、報酬もひかえめな金額になってしまいますが、プログラマーとしての経験とスキルを得るためには効果的です。

また、初心者でも可能なコーディング・プログラミングなど、報酬は安くても簡単な案件を多くこなしていくこともおすすめ。はじめは納得のいく収入になかなか届かなくても、こうした簡単な案件を多数受けていくことで経験とスキルが磨かれ、後々高い副業収入を得ることにつながります。

しかし現場で働くという方法は本業を持っている人によっては非常にハードルが高いものです。ですので副業でプログラマーを目指す人におすすめななのがプログラミングスクールの活用です

案件紹介までサポートしてくれるスクールを活用しよう

プログラミングについて勉強しながら副業にする方法としては、プログラミングスクールを活用するのがおすすめです。

独学でプログラミングを学ぶ場合、仕事の受注も自分で行わなければいけませんが、プログラミングスクールでは学習カリキュラムを修了した後に案件を紹介してくれることがあります

未経験で仕事を受注することは難しいですが、このようなプログラミングスクールのシステムを活用して経験を積んでいけば、ある程度実務経験のあるプログラマーに無理なくステップアップしていけるでしょう。

また自分が受けてみたいと感じた案件について、「今の自分のスキルでこなせる仕事かどうか」を講師に相談することもできます。

今の実力でどの程度の案件がこなせるのかという点は、たとえ自分自身のことであっても初心者にはわかりにくいため、その道のプロである講師に相談できるのは大きなメリットです。

先ほどご紹介した通り、スキルと実績、経験のあるプログラマーは需要があります。しっかり経験を積み上げていけば、より好条件かつ高報酬の案件を受けられるようになり、理想通りの収入を得られるようになっていくはずです。

プログラミング副業がおすすめの3つの理由

経験がある場合はもちろん、未経験であっても効果的な方法を選べば稼げる副業であるプログラミング。副業としてプログラミングをおすすめする理由について、さまざまな面からご紹介します。

将来性のあるプログラミングスキルを学ぶのは絶対損にならない

プログラマーとして働くためにはプログラミングスキルを身につける必要があります。プログラミングスキルの習得は簡単ではありませんが、その分得られるリターンもとても大きなものです。

もともと本業がIT関連の業種である場合、プログラミングをしっかり学ぶことは今後の転職やキャリアアップなどにも大いに役立つはず。いずれ独立してフリーランスで働くことを目指している人にとっても、副業として個人で案件を受注し働くのはよい経験となります。

本業はまったくIT系に関係のない業種である場合でも、副業ではじめたプログラミングの仕事が軌道に乗ったことでIT業界に転職したという人も。プログラミングスキルを学ぶことで、将来の働き方について選択肢を増やせるのです。

先ほどもご紹介しましたが、一見IT関係の知識が必要ない業務に思えても、プログラミングスキルを学んだことで効率的にこなせるようになるケースもあります。

プログラミングスキルの習得はさまざまな面でメリットが大きいため、何らかの事情で副業に取り組めなくなった場合でも、勉強したことが無駄にならないのは魅力的なポイントです。

在宅で自分の空き時間を利用できる

新型コロナウイルス感染症の流行以降、不要不急の外出はできるだけ避けることが望ましいとされています。業務の内容から見て可能であれば、在宅でのリモートワークを基本とする会社が増えてきているのが現状です。

そして、副業も在宅で行えるものが理想的であるのは言うまでもありません。プログラマーの仕事はPCやネット環境さえ整っていれば在宅ワークが可能であることも魅力のひとつ。

コロナ禍においてうれしいポイントであり、通勤時間がかからず、空いた時間を有効活用して仕事にあてられるのも大きなメリットです。

成果報酬型でしっかり稼げる

副業プログラミングでは、基本的に成果報酬型の案件をこなしていくことになります。つまり、案件をこなせばこなすほど大きな報酬を得られるということです。

十分なプログラミングスキルと実績を持っていればコストパフォーマンスの高い案件を多数引き受け、高い収入を得ることができます。

場合によっては、本業以上の高額な収入を得られるようになるケースも。他の副業と比べて稼ぎやすい業種のため、副業でもしっかり稼ぎたいという方にはおすすめです。

プログラミング副業の収入の実態

「プログラミング副業は稼げる」とよく言われますが、実際にはどの程度の金額を稼げるのでしょうか?副業でプログラミングをする場合の収入について、実態を見ていきましょう。

プログラミングを副業で行うとひとくちに言っても、その業務の内容はさまざま。案件の内容によって報酬の金額は変わりますが、1週間のうち勤務にあてる時間が決まっているような働き方の場合、時給は2,000円前後になるケースが一般的です。

たとえば時給2,000円で1週間に15時間稼働するという案件であれば、ひと月を4週間で計算すると月収は12万円ということになります。週末など、本業が休みの日に週2日働くというような勤務形態の場合、月収の相場は10万円から30万円ほど。

1日増やして週3日働く勤務形態であれば、案件によっては月収50万円を目指すことも可能です。本業もある上で週3日の勤務はハードなスケジュールになってしまいますが、忙しくても高収入を目指したい人にとっては理想的な副業といえるでしょう。

扱う言語によって報酬が変わる

業務の内容の他、扱うプログラミング言語によっても報酬金額は上下します。特に需要が高いのはPythonやJavaScript、Rubyといった言語です。

これらのプログラミング言語を扱える場合、週2日勤務で月収30万円、週3日勤務で月収80万円など、好条件の案件を受注することも可能

HTMLやCSSなど、理解しやすい言語を扱う案件は1件あたりの報酬金額は下がってしまいますが、その分副業として取り組むのにちょうどよいボリューム感でもあります。

多少収入は低くても無理なく働きたいという場合には、こういった言語を取り扱う案件がおすすめです。案件によっては、週3日の勤務で月収30万円を目指せる好条件のものもあります。

今回取り上げた報酬額はあくまで一例です。中にはより高い報酬を得られる案件もあります。

案件によって業務の内容や作業量は変わってくるため、報酬の高さではなく副業としての働きやすさを求める人にとって理想的な条件の案件も見つかるでしょう。

具体的な仕事内容、案件

副業でプログラマーとして働く場合、具体的にはどのような内容の案件を受注することになるのでしょうか。一般的なものをまとめました。

アプリ制作

スマートフォン向けのゲーム業界など、アプリの制作・開発を行う案件が多数あります。実績がない未経験のプログラマーにも案件を任せる企業が多いのが、アプリ制作関連の業務の特徴です。

Webサイトの制作

プログラミングにおいては、インターネット上で提供されるサービスに関連する業務が多数あります。その中でも代表的なものが、Webサイトの制作に関する仕事です。

未経験や初心者でも受注しやすい簡単なコーディングから、本格的なWebサイトの制作まで、幅広い内容の案件があります。Webサイトを一から制作するような案件の場合、プログラミング作業のみならず、企画・開発からWebサイトの運用にまで関わるケースも。

複数名で作業を分担して制作にあたることも多いですが、企画やコンサルティング、コーディング、プロジェクトのディレクションなど幅広い業務をこなせる人材が求められる案件もしばしばあります。

より簡単な案件としては、ランディングページ(LP)の制作業務を委託するようなものです。実績が少ない、もしくは完全にゼロの人でもチャレンジしやすい案件で、場合によってははっきりと「未経験者でも可」と明記されています。クラウドソーシングサービスでもよく見かけるタイプの案件です。

Excelのマクロ作成、データの整理

簡単なデータ整理やツール開発・修正、機能の追加など、難易度が高いものから低いものまで、実にさまざまな種類の案件があります。

プログラミング関連記事のライティング

プログラミングは、専門性の高い仕事であることを先ほどもご紹介しました。実際にプログラミングを行うことはもちろん、プログラミングに関連するライティングにも専門的な知識が必要です。一般的なライターには難しい案件でも、プログラミングの知識があれば問題なく受注することができます。

プログラミング教室の講師

プログラミングについて学びたい人は世代を問わず多いですが、小学校でプログラミングが必修の科目となったことを受け、子ども向けのプログラミング教室やオンラインスクールなどが増えています。

急速に事業が拡大しつつあるため、講師をはじめとしたスタッフが不足しているスクールも多いです。週末のみなど、講師として短時間勤務できる案件も多く、副業にもぴったり。オンラインのスクールであれば、テレワークが可能なのもうれしいポイントです。

時給相場や案件別単価はどれくらい?

副業プログラマーとして受注できる案件について、一般的なものをいくつかご紹介しました。案件によって勤務スタイルが異なるため、一概にまとめるのは難しいですが時給相場は2,000円前後です。

ただこれまでにご紹介してきた通り、案件の内容や積み上げてきた実績によってはより高い時給を目指すこともできます。案件別の単価は、業務の内容や扱うプログラミング言語によっても左右されますが、週2日勤務で月収は10万円から30万円ほど。週3日の勤務で月収30万円から50万円ほどが相場といわれています。

初心者・未経験者向けの単発案件であれば、単価が1,000円前後と報酬が安くなってしまうことも。こういった単価の安い案件は業務内容も簡単なものが多いため、時間はさほどかからないでしょう。単発案件の報酬相場としては、1万円から5万円ほどが一般的です。

プログラミングで副業を行う場合の注意点

ここからは、副業としてプログラミングを行う上で、注意しておきたいポイントについてまとめました。

勤めている会社で副業が可能かを確認する

前提として、会社員の副業は違法ではありません。本業で会社に勤め、さらに副業を行うのは個人の自由として認められています。

会社員であっても、勤務中以外の時間を使って副業することは本来問題ありません。厚生労働省でも、本業に加えて副業に取り組むことを後押しする動きが活発です。

しかし、企業によっては就業規則・服務規程として副業を認めていないことがあります。厚生労働省が推し進める働き方改革によって副業を認める企業が増えてきていますが、今もなお副業を禁じている企業も多いのです。

就業規則や服務規程に違反すると懲戒解雇処分になってしまう可能性も出てきます。プログラマーとして副業をはじめる前に、現在勤めている会社の就業規則を改めてチェックしたり、副業について上司に相談したりするようにしましょう。

守秘義務を守る

副業をすること自体は認められていても、競合他社で仕事をすることは認められないケースが多いです。会社の技術やノウハウが、競合する他の企業に漏れてしまっては大きな損失となります。

例を挙げると、本業でアプリの開発・制作をし、副業として別の会社のアプリ制作業務を受注する場合などです。こういった副業は避けるべきといえます。勤めている会社の守秘義務に違反しない範囲で副業を行うようにしましょう。

企業の利益を損なう行動は避ける

たとえば勤めている企業の名前を出して案件を受注したり、反社会的勢力と関係している組織からの依頼を受けたりと、勤めている企業の信用を失墜させるような行動は避けましょう。

企業の信用を損なうことは、企業の利益を損なうことでもあります。就業規則違反と同様に懲戒解雇処分の可能性もあるため、案件を受注する際は十分気をつけることが大切です。

本業にもきちんと取り組む

副業に力を入れすぎた結果、本業がおろそかになってしまうのは本末転倒です。プログラミングに限ったことではありませんが、これまでゆっくり過ごしていた休日にも副業として仕事を入れるとなると、自分が思っている以上に負担は大きくなります。

寝不足や体調不良、過度の疲労から本業をおろそかにしてしまうことのないよう、自分自身のキャパシティーと相談しながら副業にチャレンジしてみてください。

確定申告を忘れないように

副業だから確定申告は必要ないと考えている人も多いですが、収入額によっては確定申告が必要になります。具体的には、年間で20万円以上の収入を得ている場合です。

これまで会社員として働いてきた人の多くは、確定申告の経験がないのではないでしょうか。確定申告の方法がわからず手間取ったり、確定申告をすること自体を失念してしまったりといったトラブルが起きないよう気をつけましょう。

案件受注の契約内容はきちんと残しておく

副業を行うにあたっては、基本的に個人で案件を受けていくことになります。そうなると、どうしても報酬の未払いや不当な減額などのトラブルが増える傾向があるのです。

もしもの際にきちんと対応できるよう、仕事の内容や契約に関する書面にはしっかり目を通し、保管しておくようにしましょう。電話や対面の打ち合わせでやり取りした場合、可能であればボイスレコーダーなどで録音し音声データを残しておくのもおすすめです。

Q&Aコーナー

副業として稼げるまでどれくらい期間がかかる?

プログラミングは、基礎的な知識を身につけるまでに300時間ほどかかるといわれています。これはあくまでスタートラインで、実際にプログラマーとして仕事ができるようになるまでにかかるのは1000時間ほどです。

平日に2時間、週末には4時間から5時間ほど頑張って勉強しても、約1年の期間が必要になります。未経験であれば、ここからさらに実務経験を積むために単価の低い案件などを多数こなしていくことになるため、理想的な収入を得るまでには時間がかかるでしょう。

やはり実務経験はあったほうがいいですか?

実務経験があれば、好条件の案件を受注しやすくなります。報酬単価も高くなるため、収入を伸ばすことができるでしょう。

副業が会社にバレることはないですか?

基本的に、バレる可能性はゼロにはできません。副業をしている分収入が増えれば住民税の金額が変わるため、自治体からの住民税の報告を確認されれば会社に副業をしていることが知られてしまいます。

中には、副業収入について確定申告をしなければバレないと考えている人もいるようです。しかし、たとえ年間収入が20万円以下で確定申告をしていなくても、住民税の金額は変動するためごまかすことはできません。

はじめるにあたりどんな準備や経費がかかりますか?

プログラミングをはじめるためには、まずパソコンが必須になります。普段使っているものがあれば、そのパソコンでもよいでしょう。プログラミング学習をする上ではノートパソコンの方が便利ですが、ゲームやアプリの開発・制作をする場合には、高性能なパソコンも必要になるでしょう。


そして、リモートで働くことを考えればインターネットは必須です。可能なら回線速度にもこだわりましょう。実際にプログラミングをする上では、テキストエディタが必要になります。メモ帳のようなデフォルトのテキストエディタでも可能ですが、やはりプログラミング作業に特化したテキストエディタがおすすめです。IDEも用意できればなおよいでしょう。

こうした準備のためのコストの他には、光熱費や家賃などの経費がかかります。ただ在宅で仕事をするのであれば、光熱費や家賃などのコストはもともとかかっているため、基本的な経費はほぼゼロといえるでしょう。

取得したほうがいい資格はありますか?

プログラマーとして働く上で、あると望ましい代表的な資格は「PHP技術者認定試験」「Ruby技術者認定試験」「ITパスポート」「C言語プログラミング能力認定試験」「基本情報技術者試験」などです。

30代、40代、50代でもプログラミング副業はできますか?

プログラマーは、他業種と比べて年齢の壁を感じにくい仕事です。たとえば長期間拘束されるようなプロジェクトの場合、体力的な面から若い世代のプログラマーが優遇されることなどはあります。しかし、基本的にはスキルや経験などの条件をクリアしていれば問題なく案件を受注できるでしょう。

プログラミングは独学でも学べますか?

可能か不可能かでいえばもちろん可能です。最近はオンラインでプログラミングを学べるようなサービスが増えてきており、参考書などを組み合わせれば独学でプログラミングを学ぶこともできるでしょう。

ただ、独学でプログラミングを学ぶのはとても大変なことです。そもそも学習内容が難しいことに加えて、一緒に学ぶ人がいないこと、相談できる存在がいないことは、多くの人が思っている以上に学習モチベーションを下げる要因となります。

特に働きながらの学習は、体力的にも精神的にも負担が大きいでしょう。できればプログラミングスクールを活用して学習することをおすすめします。

まとめ

今回は、プログラミング副業は本当に稼げるのか、業務内容や収入の実態などを中心にご紹介しました。プログラミングを安定して稼げる副業にするには、ある程度の時間が必要になります。

しかし、きちんと段階を踏んで努力していけば、たとえ未経験でも高収入を得られるようになることも確かです。副業プログラマーを目指している方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

ユーザーに本当に価値ある情報を届けるplusbox式メディア構築。
「プログラミング副業の教科書」では机上の空論ではなく、プログラミング業界の専門家へのインタビュー、監修をして頂きながら、今からプログラミングで副業をはじめるユーザーのための情報を提供していきます。

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