プログラミングスクールとは?費用感と選び方の4つのポイント

プログラミングスクールは、プログラミングを副業としたい方や、プログラミング初心者の方におすすめです。ですが、どんなサービスが受けられるのかなどの詳しい部分を知らなければ、安心して利用できませんよね。

この記事では、プログラミングスクールとは何か、それを利用するにはどれくらいの費用がかかるのかといったことを中心にご紹介していきます。プログラミングスクールの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • プログラミングスクールの需要が高まっている理由を知りたい
  • 副業を目指す社会人にスクールをおすすめする理由を知りたい
  • プログラミングスクールの授業形式を知りたい
  • 費用・授業料の相場を知りたい
目次

プログラミングスクールとは何を学ぶ学校?

プログラミングスクールは、プログラミング言語やそれに関連する技術、周辺知識に関して学ぶことができるスクールのことです。

就職・転職、スキルアップ、そして副業に活かすためなど、それぞれの目的でプログラミングを身につけたいと考えている方が通っています。

ほとんどのプログラミングスクールではいくつかのコースが用意されており、それぞれのコースで学べるプログラミング言語や開発・制作できる物事が違います。学びたい言語や分野に合わせてコースを選択して受講することができるのです。

最近ではプログラミングが小学校の必須科目となったことにより、プログラミングについてよく知りたいという興味・関心からプログラミングを学ぶ方が増えているようです。

需要が高いから副業プログラマーが増えている

現在、そして今後もさらなる市場の拡大が予想されているIT業界。この業界ではスキルのある人材が常に不足しており、プログラマーやエンジニアの需要は今後も高い状態が続くだろうと期待されています。

そのような状況の中で、副業で稼ぎたい人たちから注目を集めているのがプログラミングです。

IT業界の特徴として、現在もさまざまな分野で技術が進化し続けている点が挙げられます。プログラミング技術に関しても目まぐるしく変化や進歩をし続けていますので、業界のトレンドから起こるニーズに応えられるような技術を持つプログラミングの知識や言語を身につけておく必要があります。

高い需要の期待できるプログラミング技術を習得すれば、プログラミングを副業として高い収入を得られるようになる可能性がぐんと高くなるのです。

プログラミングとは

プログラミングとは、コンピューターにこちらの命令を伝えるために、コンピューターにも通じる言語で命令に沿った指示を書くことです。当然のことですが、コンピューターには人間の言葉で指示しても伝わりません。

人とコンピューターが互いに理解できる共通言語であるプログラミング言語を介して、コンピューターは求められた処理を実行し、さまざまなアプリやシステムをつくって動かしているのです。


プログラミング言語はひとつではなく、さまざまな種類があります。それぞれに用途や得意分野が異なり、開発の規模や環境によっての向き不向きもあるため使い分けられているのです。

プログラミング言語の数は、今も増え続けています。これをたくさん知っていれば知っているほどIT業界で需要が高い人材となれるようにも感じますが、実際のところ多数の案件に対応しているプログラミング言語というのは全体の中でもごく一部です

つくりたいものや志望する業界がはっきりと決まっている人や、「副業でしっかり稼ぎたい」というように具体的な目標がある人は、その目的に即したプログラミング言語を選択して学ぶのが一般的です。

プログラミングスクールの需要が高まっている理由

プログラミングについて、体系的に学ぶことができるプログラミングスクール。プログラミングを学びたいと考えている人の中で今、プログラミングスクールの需要が高まっています。

プログラミングを身につけたいと考えている人の数自体が多くなってきているということがその理由のひとつではあるかもしれませんが、プログラミングを学ぶ方法はほかにもいろいろあります。

書籍やプログラミング学習用のアプリ、Webサイトなどを活用すれば、ほとんどコストをかけずに独学でプログラミングを身につけることが不可能ではありません。

その中でなぜプログラミングスクールの需要が高くなっているのか、その理由をご紹介します。

実務レベルのプログラミングスキルを身につけることができる

プログラミングを趣味で学ぶのならその限りではありませんが、副業をはじめとして仕事に活かしたいと考えて学ぶのであれば、それなりに高いレベルのスキルや知識を身につけなければいけません。

といっても、実務で通用するような、レベルの高いプログラミングスキルを独学で身につけるのはとても大変なことです。プログラミングは未経験でありながらも独学で学ぼうとしている人の中には、実際に勉強を始めてみた結果、プログラミングの難しさを理由に挫折してしまう方が多いのです。

ですが、プログラミングスクールで学ぶことを選択すれば、実務で通用するレベルの高いプログラミングスキルを身につけやすくなります。プログラミングスクールでは講師としてエンジニア経験のある人が指導にあたっているので、レベルの高い講義を受けることができます。

基本的な知識のみならず、プログラミングのコツや、バグを解決する方法、環境を構築する方法など、現場経験のある講師だからこそ伝えられる事柄はたくさんあります。

こういった生きた知識を身につければこそ、一生懸命に学んできた基礎的な知識やスキルがより活きるのです。プログラミング未経験であれば当然ながら実務の経験もないはずですので、実際に現場で役に立つ知識を教えてもらえるのは大変心強いことですね。

モチベーションを維持しやすい

プログラミングの勉強を続けるうえで、とても大切なのがモチベーションをキープすることです。独学で勉強していると、モチベーションのキープがだんだん難しくなってきます。

成果をはっきりと目に見える形で得られることが少ないため、難しいことやわからないことに行き当たって立ち止まったとき、そのままドロップアウトしてしまうことが多いのです。

その点、自分とほとんど変わらない実力の生徒たちと共に勉強に励むことになるプログラミングスクールでは、モチベーションの維持が比較的容易です。

同じようなところでつまずいたり、ごく初歩的な知識しかなかったりする、自分と同じようなレベルの同期を見ると焦らずに済みますし、一緒に頑張ろう、切磋琢磨していこうという気持ちが生まれますよね。自分が悩むところはたいていの場合に同期の受講生も悩むところなので、お互いに情報交換して助け合えるのもいいことです。

また理解できない箇所があると、そこからの知識が連鎖的にわからなくなるため、つまずいた部分を”すぐに講師に聞くことができるという部分”が他の学習方法よりも優れた部分です。

今後ほかのプログラミング言語を学ぶ際にも役立つ

プログラミングスクールでは、カリキュラムや講座のスケジュールがしっかりと決まっています。つまり、カリキュラム通りにコースを受講し、しっかり学んでいれば、自然とプログラミング学習は完了するというわけです。

こうしてしっかり指導してくれるプログラミングスクールでは、プログラミングの知識やスキルだけではなく、プログラミングの効率的な勉強方法をも身につけることができます

効果的な勉強の仕方や、プログラミングの学び方が身についていれば、今後独学でほかのプログラミング言語を勉強するのにも役立つでしょう。

「自分が使うプログラミング言語だけ学べば良い」と先ほどご紹介しましたが、IT業界は日々進歩しており、これまで基本となっていた技術にも変化が訪れると考えられます。

今は有名で汎用性が高いとされている言語も、ある日突然別な言語に取って代わられる可能性がもちろんあります。その中でまた必要性が高まってくるプログラミング言語を学ぶためにも、さまざまな場面で応用できる「勉強の仕方」を覚えておくのはとてもメリットが大きいことがわかります。

論理的思考力の向上につながる

プログラミングを学習することは、論理的思考力を向上させることだといわれています。ロジカルシンキングと呼ばれる論理的思考力とは、「目的を達成するために、その方法について順序立てて考える」こと、また「物事を筋道立てて説明できる」ことを指します。

論理的思考力はプログラミングにだけ役立つ考え方ではありません。物事が起きる原因やトラブルのもととなっている箇所を突き止めるためには欠かせない思考法のひとつです。

先ほどの項目でも述べましたが、プログラミングスクールでは、単純にプログラミングの知識を得られるだけではなく、プログラミング学習に適した効率の高い学習方法そのものを身につけられます。

論理的思考力であるロジカルシンキングは、効率的なプログラミング学習には必要不可欠なものです。コンピューターが正しく動作するようにプログラミングすることは、コンピューターへの命令についての説明を筋道立てて考え、アウトプットすることにほかなりません。

つまり、プログラミングを学習しているうちに、論理的思考力も自然と身についていくということです。プログラミングそのものに関するスキルや知識はもちろん、プログラミングを通じて論理的思考力も得られることが魅力的であることが、プログラミングスクールの需要が高まっている理由のひとつです。

副業を目指す社会人にスクールをおすすめする理由

プログラミングを学ぶ目的は人それぞれに違います。プログラミングを学ぶ人の中には、プログラミングを副業とするために学ぼうとしている社会人の方も多いかと思います。

副業とするためにプログラミングを習得する場合、社会人として働きながらプログラミングの勉強も並行して進めなければいけません。

多忙な社会人生活を過ごしていても副業のためにプログラミングを学ぼうとしている方には、プログラミングスクールをおすすめします。その理由について以下にまとめました。

学ぶべきプログラミング言語が何かがわかる

先ほどもご説明しましたが、プログラマーとして仕事をするには、無数にあるプログラミング言語の一部を学ぶだけで十分です。つまり、自分がしたいと思っている仕事に適したプログラミング言語だけを学んでおけばいいというわけです。

ここで注意したいのは、今現在は多くの案件で扱われるメジャーなプログラミング言語であっても、今後長い間にわたって同じような地位にあるかどうかはわからないということです。今、多くの場面で使われている汎用性の高いプログラミング言語であっても、数年が経てばマイナーなものへと変わっているかもしれません。

逆に、今現在はマイナーで案件の少ない言語であっても、未来には大変重要なプログラミング言語の一角を担うようになっている可能性があるのです。

今後長い間ずっと副業プログラマーとして稼いでいきたいのであれば、将来性も考慮して学ぶプログラミング言語を選ぶ必要があります。

ですが、どの言語に将来性があり、どの言語に未来がないかなど、素人には判断がつきにくいですよね。プログラミングの初心者や未経験者であればなおさらです。

プログラミングスクールでは「将来を見据えて、どんなプログラミング言語を学ぶか」という段階から相談に乗り、決断をサポートしてくれます

入学前にカウンセリングが行われ、そこで入学希望者は将来希望する職業や方向性を伝えて現実的なアドバイスをもらうことができるのです。自分ひとりでは判断がつかない事柄について、気軽に相談できるのはうれしいですよね。

穴がない知識を身につけられる

独学でプログラミングを学ぶ場合、「間違えて覚えてしまった知識があることに、自分ではなかなか気がつけない」という恐ろしいデメリットがあります。

書籍などを参考にしてプログラミングなどについて学ぶのは大変良いことなのですが、無意識のうちに文章を読み違えていたり、バイアスから内容を誤解してしまったりと、間違った情報をインプットしてしまうケースは少なくありません。

独学で学んでいると、「間違っているよ」とほかの人に指摘してもらえる機会はとても少ないものです。実際に仕事をする段階になって、ようやく間違いが発覚し、同じプロジェクトに参加している人やクライアントに迷惑をかける可能性すらあります。

プログラミングスクールのほとんどでは、実力をはかるためのテストが実施されています。もし仮に間違った知識や誤解があったとしても、このテストを通じて実際の仕事に参加する前に気が付いて修正していくことができるのは、副業プログラミングを目標としている人にとって大きなメリットでしょう。

仕事探しに関するサポートが得られることも

プログラミングスクールによっては、人材紹介会社や派遣会社が併設されていたり提携していたりして、カリキュラム修了と同時に仕事につなげられるような環境が整っていることがあります。

副業に活かすためにプログラミングを学んだのであれば、仕事をすぐに得られるかどうかはとても気になるポイントであるはず。知識やスキルは持っているのに案件を受注できない……といった事態を避けたい方には、やはりプログラミングスクールが向いているでしょう。

ポートフォリオが制作できる

ポートフォリオとは、自分の実力をアピールするために制作するものです。プログラミングスキルが実際に身についたとしても、それを仕事に活かすのであれば、クライアントにこちらのプログラミングに関する実力を理解してもらわなければなりません。

IT業界においては、年齢や学歴以上に今現在持っている実績やスキル、経験が重要視される傾向があります。未経験の方は経験や実績がゼロなので、ポートフォリオを制作して提出することがとても大切です。

ポートフォリオを独学で制作するとなかなか上手くいかないものですが、プログラミングスクールに通っていればスクールから出される課題を学習する一環として、エンジニア経験のあるプロの講師のサポートを受けながらポートフォリオを作成できます

プログラミングスクールの授業形式

続いて、プログラミングスクールの主な授業形式についてご紹介します。「スクール」という言葉から連想されるのは、やはり大きな教室で、ほかの生徒と一緒に講師の話を聴く……というイメージではないでしょうか。

学生の頃ならともかく、社会人として働きながら受講することを考えると、自分のライフスタイルに合っている授業形式のプログラミングスクールが理想ですよね。実際にはどんな形式で授業が行われているのか、大きく3種類に分けてまとめました。

ライブ授業

あらかじめ決まっているスケジュールに合わせて、複数人が一緒に受講するタイプの講義をライブ授業と呼びます。リアルの教室で行うこともありますし、オンラインで受講することもあります。ライブ授業では講師から直接指導を受けられるため、疑問点や難題を解決するためのアドバイスをとことん聞くことができるのが大きな強みです。

また、教室ではほかの受講生とも一緒に学ぶことになります。切磋琢磨し合えるお互いの存在は、プログラミングを習得するべく努力する中で大変励みになります。さらに、一緒に勉強をしてきた友人が、今後IT業界で仕事をするうえで役に立つような人脈に育っていく可能性もあります。

マンツーマン授業

マンツーマン授業は、簡単に言えば個人指導の形で受けられる講義です。講師と自分が1対1で指導を受けられるので、講義の途中でも質問しやすいですし、自分の実力を鑑みてもらったうえでいちばん効果的かつ効率的だと考えられる学習方法を選べるのも魅力的な授業形式です。

複数の受講生と一緒に講義を受けていると、理解が追いつかずに取りこぼしてしまう部分が出てくるかと思いますが、マンツーマン授業ならその心配はいりません。気になることはどんなに些細なことでも、心ゆくまで質問できます。

実際にプログラムを書いてみたあとに行うデバッグ作業も、講師につきっきりで見てもらいながら取り組めるので、初心者や未経験者であっても安心です。

オンデマンド授業

ビデオを使って学習するスタイルの授業形式です。パソコン等のデバイスを使って講義が収録されたビデオを見て、プログラミングについて学びます。

ビデオは繰り返し再生できるので、うっかり聞き逃してしまった箇所やもう一度確認したい箇所などを、何度でも見返すことができるというメリットがあります。スクールによって異なりますが、この授業には講師に直接質問できるような時間やスペースが別に設けられていることもあります。

費用・授業料の相場

プログラミングの学習に関して、さまざまなサポートを受けながら仕事に活かすことを目指せるプログラミングスクール。
これを利用するメリットは大きいですが、気になるのは費用面のことですよね。もちろんスクールによって差はありますが、プログラミングスクールを利用する場合にかかる費用の相場についてご紹介します。

プログラミングスクールのコース内容はスクールによってさまざまですし、コース修了までにかかる期間も異なります。そこで数々のプログラミングスクールのコースをすべて3カ月通うことを想定して料金を計算し、かかる費用の平均を出してみた結果、プログラミングスクールの利用にかかる費用額の相場はおよそ28万5,000円ほどであるということがわかりました。

修了までに3カ月通う場合、30万円前後の費用がかかるというのが一般的だといえます。できるだけお得に、コストを抑えてプログラミングスクールに通いたい場合は30万円よりも安い費用で通えるスクールを探してみましょう。

スクールによって授業料の払い方もさまざまで、月謝制のところもありますし、1回講義を受けるごとにその講義分の授業料を支払ったり、最初にまとめてチケットを購入したりする形のところもあります。利用を決めて契約する前に、料金体系をしっかりチェックしておきましょう。

こんな人にはスクールをおすすめしません

利用するメリットは大きいプログラミングスクールですが、もちろん向き不向きというものがあります。自分の性格や置かれている状況、周囲の環境などもふまえて、プログラミングスクールを利用するかどうかを決めましょう。

あくまで一例ではありますが、一般的に「プログラミングスクールでの学習に向いていないと思われる人」の特徴をご紹介します。

プログラミングを学べば簡単に稼げると考えている人

プログラミング技術さえ学べば、すぐに稼げるものだと考えている人は少なくありません。実際には、プログラミングそのものを習得しただけで稼げるというわけではありません。仕事を安定して受注できるようにするには、また別の種類の努力が必要になります。

授業料を払えば努力しなくても知識やスキルが身につくと考えている人


高い授業料を支払いさえすれば、プログラマーとして必要な知識を自然と身につけられていると考える人も多いようです。もちろん独学で勉強することに比べれば、プログラミングスクールでは手厚いサポートを受けられるのは確かです。

ですが、そういったサポートを活かすためには、勉強している本人がちゃんと努力しなければいけません。そこがわかっていないと、授業料を支払っただけで結局プログラミングを仕事にできないまま終わってしまう可能性も。

プログラミング学習への意欲にあふれていて、意志が強い人

ここまではネガティブな特徴ばかり挙げてきましたが、逆にポジティブでやる気にあふれている人にもプログラミングスクールは向いていないかもしれません。こういったタイプの人がスクールに通ったとすれば、もちろんいい結果を残すでしょう。

ですが、プログラミングを身につけるという強い意志を持っていれば、独学でも十分勉強できます。高い授業料を支払ってまでプログラミングスクールに通うよりは、高いモチベーションとバイタリティーを活かしてローコストでプログラミングを習得するほうが、メリットが大きいと思われます。

自分に合ったプログラミングスクールの選び方の4つのポイント

全体的に需要が高まっていることにより、プログラミングスクールはどんどん増加しています。選択肢が多すぎて、いったいどのプログラミングスクールを選べばいいのかと迷っている方が多いのではないでしょうか?

そこで、自分に合っているプログラミングスクールを選ぶ4つのポイントについてご紹介します。

スクールに通う目的

まずはプログラミングスクールに通う目的をはっきりさせるところから始めましょう。プログラミングの知識やスキルは非常に多岐にわたるものです。具体的な目的がないと、どの知識を学べばいいのか、どんなスキルを身につければいいのかを決められず、目的に合致したスクールを選ぶことができません

趣味の一環としてプログラミングを学びたいのか、稼げる副業に活かすためにプログラミングを身につけたいのか……、人それぞれにプログラミングを学ぼうと思い立ったきっかけは違うと思いますので、改めて自分の持つ目的について考えてみましょう。

習得できる言語

目的をはっきりとイメージできたら、その目的を実現するために必要な言語の学習ができるコースのあるスクールを選びます。

プログラミング言語にはたくさんの種類があり、何をつくりたいか、どんな業界で仕事をしたいかによって必要な言語の種類は違ってきます。自分が習得したい言語をちゃんと学べるかどうかは、プログラミングスクール選びの重要なポイントです。

受講スタイル

先ほどもご説明した通り、プログラミングスクールの授業形式にはさまざまなものがあります。どの授業形式であっても、実際に教室へ通うか、それともオンラインで自宅にいながらにして受講するかの、どちらかのスタイルを選ぶことになります。

通学制のプログラミングスクールでは、設備が整っている教室へ通ってプログラミングを学ぶことになるので、自身でパソコンなどを用意する必要はないのが大きなメリットです。ほかの受講生と知り合うことができるのもメリットといっていいでしょう。

デメリットとしては、授業料が高くなる傾向があることと、社会人は忙しさや疲れからスクールへ通えなくなってしまう可能性があることが挙げられます。

オンラインで講義を受けられるプログラミングスクールでは、Zoomのようなツールを使って受講したり、ビデオを使って講義を受けたりするスタイルが基本です。受講する時間にかなり融通が利くため、自分のライフスタイルに合わせて勉強できるほか、比較的コストが低い傾向にあるのがメリットです。

一方で、自宅で受講するためパソコンやインターネット環境を自身で整える必要がある点には注意です。

料金・期間

プログラミングスクールの授業料の相場価格については先ほどご紹介しましたが、実際のところかかる費用はスクールによって本当にさまざまです。学習内容や受けられるサポートから考えて妥当な価格かどうか、自分が想定していた予算内で収められるかどうかをしっかり確認しておきましょう。

また、社会人として働きながら勉強をする場合、コース修了までにかかる期間も気になるところですよね。できるだけ効率よく学びたいのか、日々の生活の中で無理をしない範囲で学びたいのか、この辺りも自分のキャパシティーやモチベーションと相談しながら選ぶのがおすすめです。

こんなスクールは要注意

それでは最後に、できれば避けたほうがいいプログラミングスクールの特徴についてまとめます。気になるスクールが以下に当てはまっていたら要注意です!

授業料が格安、もしくは無料

プログラミングスクールの授業料はスクールやコースごとに異なります。どんな商品でもそうですが、あまりにも安いものや、無料のものには何か裏があると考えるほうが無難です。

もちろん極限までシンプルなカリキュラムを組んだ格安のコースを用意しているだけということもあるかもしれませんが、コースの内容は普通なのに相場よりも極端に安い授業料のスクールには注意しましょう。

授業料が高額である

先ほど、プログラミングスクールに通うためにかかる費用の相場はおよそ30万円前後だとご紹介しました。この相場価格よりも極端に安い授業料を提示するスクールも怪しいですが、逆に授業料があまりに高額な場合も注意が必要です。


「高いなら、いいものなんだ」と素直に受け取らず、ほかのスクールの授業内容やサポートと比較してみてください。利用者の口コミをチェックするのもおすすめです。

公式サイトなどに費用額の記載がない

公式サイトや広告、チラシなどに授業料や入会金などの費用に関する金額が記載されていないスクールには注意しましょう。
法外な費用を要求される可能性があります。

プログラミングスクールQ&A

必要な勉強時間はどれくらい?

学ぶプログラミング言語の種類や数にもよりますが、実務レベルの知識やスキルを身につけるためには200時間から300時間ほどの勉強時間が必要だといわれています。

受講料が戻ってくる教育訓練給付制度とは?

教育訓練給付制度というのは、国が認定している教育訓練を受けた場合、条件を満たすと支払った金額の一部が戻ってくるという制度です。
一般教育訓練給付金と、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金の3種類に分かれており、それぞれ戻ってくる金額が違います。
また、一般教育訓練給付金と特定一般教育訓練給付金については、訓練修了後に申請すればお金を受け取れるという仕組みですが、専門実践教育訓練給付金は訓練期間中にも6カ月ごとに支給を申請できます。
プログラミングの学習に該当するのは専門実践教育訓練給付金にあたります。
戻ってくる金額がいちばん高いもので、最大で受講料の70%、上限56万円を受け取ることができます。
国の認可を受けたスクールに通ったり、そのスクールの講座を受講したりすると、専門実践教育訓練給付金の支給を受けられます。

無料のスクールがあると聞いたけれど?

無料のスクールには受講条件や制限があります。
先ほども少し触れましたが、授業料が無料のスクールには何かしら裏があることがほとんどです。
受講できる講義が少なかったり、修了後に就職できる企業が決められていたりと、さまざまな制限や条件があるケースが多いです。

転職保証とはどんな制度?

プログラミングスクールの転職保証とは、指定のコースを受講して修了したあと、転職が実現しなかった場合に授業料が返金されるというサービスのことです。
たいていのスクールでは授業料の全額が返ってきますが、中には授業料の一部のみ返金という決まりになっているスクールがありますので、事前に確認しておきましょう。

返金制度とはどんな制度?

プログラミングスクールには返金制度を用意しているところが多いです。
ただ、返金の条件はスクールによって異なります。
講義の内容に満足できなかったと申告すれば返金してもらえるというスクールもありますし、転職や就職に失敗したとき、逆に転職や就職が上手くいったときに返金されるケースもあります。
スクールやコースを決める前に、どのような返金制度があるかをチェックしてみてください。

まとめ

今回は、プログラミングスクールとはどのようなものか、そこを利用するメリットやそこのサービス内容、スクール選びのポイントについて解説しました。

プログラミングを学びたいけれど、具体的な勉強方法についてはまだ悩んでいるという方は、ぜひこの記事を参考にしてプログラミングスクールという選択肢を検討してみてください。

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この記事の監修者

ユーザーに本当に価値ある情報を届けるplusbox式メディア構築。
「プログラミング副業の教科書」では机上の空論ではなく、プログラミング業界の専門家へのインタビュー、監修をして頂きながら、今からプログラミングで副業をはじめるユーザーのための情報を提供していきます。

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